「予想を超えた可能性」を感じてノバセルへ。マーケティングDX事業部 部長が語る、国内唯一の事業に携わる醍醐味
ノバセル株式会社 ノバセル事業本部 マーケティングDX事業部 部長
真鍋 達哉
Tatsuya Manabe
関西学院大学卒。2012年、デジタル広告エージェンシーの株式会社オプトに新卒入社。Account Exectiveとして、メガベンチャーや大手企業を複数社担当する。2017年に不動産テック領域のスタートアップである株式会社Housmart(現・GA technologies グループ)に転職。マーケティング部門長、SaaS事業部長を歴任し、経営メンバーとしてビジネス部門全体を管掌しながら同社の事業拡大に貢献。ノバセルには2023年5月に入社。現在はマーケティングDX事業部 部長として、SaaSプロダクトの販売拡大やBPaaSであるノバセルプロフェッショナル事業を担当し、エンジニアからビジネスチームまでを広くマネジメントしている。
新卒で拡大期のデジタル広告業界へ。大規模なプロジェクトを経験し実力をつける
——まず、真鍋さんのこれまでのキャリアについて教えてください。大学を卒業後は、新卒でデジタル広告を扱う株式会社オプトに入社されたそうですね。
おっしゃる通りです。就職活動では、クリエイティブな仕事に憧れがあったことから、広告業界に絞って選考を受けていました。当時からデジタル広告業界で大きなシェアを占めていたオプトは、その中の1社でした。
大手総合広告代理店からも内定をもらっていましたが、僕が就職した2012年はデジタル広告が大きな盛り上がりを見せていたこと、オプトの内定者の集まりで出会った人たちがかなり尖っていて今後の社会人生活に期待が持てたことから、オプトへの入社を決めました。
——オプトでは、どのような仕事をされていたのですか?
Account Exectiveという法人営業のポジションで、アパレル系のECサイトを手がけるメガベンチャーや大手クレジット会社などを担当し、お客様の課題解決を担っていました。プロフェッショナルなメンバーとともに、デジタル広告の戦略立案やデザイン、実際の運用を行い、お客様の要望や期待に添えるよう全力を尽くしていましたね。
僕の担当企業は、会社の中でも特にロイヤリティの高いお客様でした。デジタル広告に対して大きな予算を組んでくださるため、多様な選択肢の中からお客様にとって最適な施策を吟味し、成果を上げていくという経験を積めたことは本当に勉強になりました。現在の自分の血肉となっています。
——デジタル広告業界が急拡大していた時期だったからこそ、オプトでの業務を通じて、デジタル広告やデジタルマーケティングの先駆者になれた側面もあったのではないでしょうか?
そうですね。僕がオプトを退職した2017年には、企業のコミュニケーション設計においてデジタルの施策が欠かせないものになっていたので、新卒でこの会社に入ることができて本当に運が良かったなと思います。オプトでの経験があるからこそ、転職市場の中でもデジタルコミュニケーションの専門人材として見てもらうことができました。
不動産購入でトラブルを経験。業界を変えたいと、不動産テック企業に転職
——オプトには何年ほど勤めていたのですか?
6年弱ですね。2017年にオプトを退職し、不動産テックのスタートアップ、株式会社Housmart(現・GA technologies グループ)に転職しました。
——広告業界から不動産業界へと、大きく方向を転換されたのですね。なぜ、未経験の不動産業界を選んだのですか?
大きなきっかけは、2016年に結婚し、マイホームを購入したときに不動産会社との間でトラブルが発生してしまったことでした。その際、不動産業界が抱える構造のいびつさに気づき、業界を変えるような仕事がしたいと、Housmartの門を叩きました。
——「トラブル」とは、具体的にどのようなものだったのでしょうか。
購入に向けた商談で聞いていた話と、実際の物件の内容が大きく異なっていたのです。
リノベーション中の中古マンションを購入したのですが、商談時はまだ室内を工事中で、内見は難しいと営業担当者に言われてしまったため、図面だけをチェックして購入の判断を下しました。しかし、実際に完成した部屋に入ってみると、リビングに危険な段差があることが判明して。ちょうど子どもが生まれるタイミングでもありましたから、不動産会社に「部屋にこんな危険な箇所があるとは聞いていない」と話したところ、営業担当者は「図面に書いてあった。説明責任は果たしている」の一点張りで、引渡し前の修繕には応じてくれませんでした。
でも、僕らは不動産の素人です。いくら図面に室内の状況が正確に記されていたとしても、2Dで書いてあるものを脳内で3Dに展開させて読み解くことはできません。弁護士にも相談しながら、なんとか不動産会社の負担のもとで室内の追加工事を実施してもらい、トラブルは解決に向かいました。
そんな状況下で出会ったのが、Housmartの代表が執筆した書籍でした。その本を読んで、代表の考え方や会社の事業内容に大きく共感。この会社で働きたいと感じ、自ら電話をかけてコンタクトをとり、採用してもらいました。
——Housmartでは、どのような仕事を経験されたのですか?
部門長として物件の購入が可能なアプリのマーケティングを担当した後、不動産営業支援のSaaS事業を立ち上げ、事業成長にコミットしていました。この会社にも約6年間在籍し、最終的には経営にも携わりました。
代表・田部のビジョンに「予想を超えた可能性」を感じ、成長環境を求めてノバセルに入社
——入社の経緯も含め、Housmartにはかなり深い思い入れがあったように思います。なぜ、転職を考えたのでしょう?
理由としては、改めて成長できる環境を求めたという点が大きいです。というのも、ありがたいことにHousmartでは、27歳の若造でも入社してから経営に携わらせてもらっていました。でも、僕はそれまでに起業や事業立ち上げをしたことがありませんし、当時一緒にチームを組んでいたボードメンバーも同様で、企業経営を初めて経験する状況でした。そのため、組織や事業のフェーズが進んでいくにあたり経営は日々手探りで、いろいろな失敗を繰り返しながら舵取りをする状態で。最後の2年間は、自分の選択や意思決定にずっと不安を抱え、その気持ちと戦い続けるような毎日でした。
そんな中、経営方針を巡って投資家に厳しい言葉で叱られたことがありました。そのとき、ふと気がついたんです。そういえば、この会社に入ってから6年間、誰かにこっぴどく怒られるという経験をしてこなかったなと。
まだ40歳になるまでには時間がありますし、ビジネスや経営についてもっともっと学びたいと感じました。そのためにも、僕が間違った選択をしたら「間違っている」とフィードバックをもらえる環境に身を置きたい。そして、自分より一回りも、二回りもビジネス経験のある人たちに囲まれて働きたい。そう思ったことで、組織を卒業する決断に至りました。
——そこから、ノバセルに転職した経緯を教えてください。
先ほどお話しした通り、次の会社ではより厳しいフィードバックを受ける環境に身を置きたかったため、“ビジネス経験”が一回りも、二回りもある先輩方と近い距離で仕事ができる会社に行きたく、転職活動ではメガベンチャーを中心に検討していました。
そんな中、転職エージェントにノバセルを紹介してもらったんです。ノバセルのことは、以前から知っていました。代表の田部が、マーケティング界隈で高い知名度を誇っていたからです。僕も田部のSNSをよくチェックしていて、勉強させてもらっていました。田部の近くで働ける環境であれば、学べることも多いのではないか。そう感じたことで、ノバセルへのエントリーを決めました。
とはいえ、内定をもらった後、もう1社受けていたメガベンチャーと比較してどちらに入社するかはかなり悩みました。そちらの企業も経営に近いポジションでオファーをもらっていたので、とても魅力的で。しかし、最終的には田部の語るビジョンに「予想できる範疇を超えた成長可能性」を感じ、ノバセルという会社に賭けてみようと入社を決意しました。
正直、ノバセルはテレビCMのドメインで事業を運営しているという印象しかなかったので「マーケティング業界全般にここまでインパクトを発揮できるのか!」と、新鮮味と驚きがありました。
部長として大切にしているのは、一人ひとりのメンバーに関心を持ち、事業の“リスクの種”を摘むこと
——現在の仕事内容を教えてください。
ノバセル事業本部 マーケティングDX事業部で、2024年2月から部長を務めています。ノバセルは現在、主にテレビCMを扱う広告代理事業と、広告代理店の行った施策を第三者的に評価するマーケティングDX事業の二本柱で売上をつくっているのですが、僕が管掌しているのは後者の事業です。テレビCM分析ツールの「ノバセル トレンド」や「ノバセル アナリティクス」などを開発・提供しながら、テレビCMを常時放映している大手企業のお客さまに対して、CMの効果やマーケティング施策の適切さを評価し、コンサルティングしています。
——ツールの開発やコンサルティングなどを行っているということは、真鍋さんの部署には、ビジネス職とエンジニア職のメンバーが所属しているのですか?
そうです。データの分析結果をもとにマーケティング課題を広くコンサルティングするチームやセールスチーム、SaaS製品を開発するエンジニアチーム、SaaSの裏側を支えるオペレーションチームがあり、30名のメンバーと一緒に仕事をしております。
——複数の職種が混在する部門を管理し、さらに事業成長もミッションとして課せられている現在のポジションは、見るべきポイントがかなり多いのではないでしょうか。マネジメントする上で意識していることは、何かありますか?
大きく2つあります。1つ目が、一人ひとりのメンバーに関心を持つということです。ひっきりなしにいろいろな案件が動いている部署だからこそ、バタバタと慌ただしく日々が過ぎていってしまいやすいのですが、そのような中でも現場のメンバーがどのような業務に携わり、何に関心を持っているのかをしっかり把握しようと心がけています。そうした意識がなければ、一人ひとりの業務が事業成長につながっているかを適切に評価できませんし、部署内のちょっとした異変にも気づきづらくなると思うんです。
決して、現場のことに細かく口出ししようということではなく、最前線での意思決定は各マネージャーに任せているのですが、現場の様子をなるべく正確に捉えるということは注意していますね。
2つ目は、先手を打ってリスクを潰すということです。マーケティングDX事業部は所属人数も多いですから、もし万が一悪い状況に陥ってしまったら、スピード感を持って新たな方向に舵を切るのは難しいものです。将来起こりうる危機の種をいかに潰せるかということを常に念頭に置いて、事業の状況をチェックしています。
広告業界を革新する、国内唯一の事業をさらに伸ばしていきたい
——真鍋さんが入社して1年が経ちました。ノバセルの職場環境はいかがですか?
この会社で1年働いてみて、やはりすごくおもしろい環境だなと実感しています。1年前、ここに来ることを決めて本当に良かったです。
ノバセルは、広告業界を革新する可能性を秘めた、国内で唯一のポジションを取っている会社です。これまではマーケティング施策の企画立案から実行、評価まで、すべての工程を広告代理店が担っていましたが、そこに第三者として入り込むことで、業界の構造やサービスのあり方を最適化することに大きく貢献できていると感じます。
社内に蓄積されたさまざまな情報やノウハウを活かしながら、お客様と対等な立場で成果に向き合い、一緒に高みを目指していける。そんな国内唯一の事業を手がけ、その成長拡大に貢献できているのは大きなやりがいにつながっています。
また、田部のもとで働くという経験は、改めて得難いものだと思いました。もちろん、田部はいろいろなセミナーに登壇していますから、お金を払えば彼の教えを請うことはできますが、それでもやはり社内で同じベクトルを向いてアドバイスをもらう経験は貴重です。社内の人間だからこそ、圧倒的な熱量でアドバイスやフィードバックをくれますから、そうした話を聞くだけでも非常に勉強になります。経営層も優秀なメンバーが揃っているので、彼らとともに切磋琢磨しながら仕事ができるおもしろさがあると思います。
——今後、どのような方にジョインしてほしいですか?
ノバセルは、代表を務める田部が誰よりも行動し、成果を出し続けているからこそ、全ての行動水準が非常に高い会社です。その水準についていくことは大変ではありますが、逆に言えば社内で切磋琢磨しながら、お互いを高め合える環境があります。自己研鑽する胆力のある方であれば、水を得た魚のように活躍していただけるように思います。
そして、広告業界を変えたい、マーケティング領域で新しい取り組みをしたいと考えている方も大歓迎です。プロフェッショナルな意識を持って仕事と向き合える方とお会いできたら嬉しく思います。
——真鍋さんの今後の目標を教えてください。
現在、広告業界は手法やデータの扱い方が複雑化し、どの企業も何が自社にとっての正解なのかを探っている混沌とした状況にあります。そうした中で、ノバセルはお客さまに寄り添いながら、テレビCMもデジタルマーケティングも両方をイーブンに扱って成果を出すための伴走支援を行っていきたいと思っています。僕はこの事業ドメインに大きな可能性を感じているので、国内の広告業界の中で存在感を誇れるような事業となれるよう、さらなる成長と事業規模の拡大に引き続きチャレンジしていきたいです。
——最後に、ノバセルで働くことを検討してくださっている方々に向けて、メッセージをお願いします。
ノバセルは、広告・マーケティング業界に新しい潮流を起こしていくことができる存在だと思います。田部や各業界出身のプロフェッショナルとともに働けることも含め、様々なチャンスに満ち溢れており、マーケティングに携わるキャリアでより高みを目指したいのなら、この上ない環境が整っています。この記事を読んで少しでもピンとくるものがあった方は、ぜひ一緒に仕事をしましょう。皆さまとお会いできるのを、楽しみにしています!