【新卒エンジニア 海外登壇レポート】Snowflake Summit 2023 で感じた新たな時代の盛り上がり
2023年6月末、アメリカ・ラスベガスで開催された「Snowflake Summit 2023」に、ノバセルのデータエンジニアである山中が登壇しました。
「Snowflake Summit 2023」とは、Snowflake株式会社が主催する世界最大のデータ、アプリ、AIのグローバル年次イベントです。
ラクスルグループの福利厚生制度の一つ「海外カンファレンス支援制度」を利用し、自身初となる海外での登壇を果たしました。本記事では、登壇者に選出された経緯や現地で感じた熱狂と洞察を山中独自の視点でレポート。海外登壇を通じて新たな知見を得た山中の、成長の軌跡とともにご紹介します。
※本記事はRAKSUL TechBlogからの転載です。
参加に至るまでの経緯
弊社では、ビジョンである「マーケティングの民主化」を実現するため、お客様のマーケティング施策の定量評価を通じ、より効果的なマーケティング活動の実現を支援しています。 その中で、定量評価に用いるさまざまなデータの集計や分析を行うにあたり、”データクラウド”である Snowflake を中心としたシステムの構築を行なっています。
私自身も、データエンジニアとして2年ほど Snowflake を利用したデータパイプラインの構築や運用を行なってきました。 また、日本において Snowflake をより多くの人に触れていただくべく、コミュニティ活動にも力を注いできました。 そうした活動を通じて、Snowflake 社からコミュニティへの貢献者に送られる「 Data Superheroes 」に今年選出いただきました(今年は世界で70名ほどが選出)。
Data Superheroes について、および選出に至るまでの詳しい経緯についてはブログにて紹介させていただきました。
このように、弊社では Snowflake がビジネスにおける中心的なテクノロジーであり、その最新技術についてキャッチアップすることで、よりビジネスに貢献できると考えています。 また、コミュニティ活動の一環として、海外の最新情報を日本に伝えることも重要であると考え、今回、 Snowflake Summit への参加をしてきました。
なお、ラクスルグループには、「海外カンファレンス支援制度」というものがあり、海外カンファレンスへの参加費用(渡航費・宿泊費)を会社が負担してくれる制度があります。 いくつかの条件を満たす必要がありますが、今回はこの制度を利用して参加してきました。
Snowflake Summit とは
Snowflake Summit とは、Snowflake が主催する年1回のカンファレンスで、Snowflake の新規リリースや事例などの発表が行われています。毎年6月ごろに開催されており、今年はアメリカ・ラスベガスにて開催されました。会期は4日間で、来場者は12000人ほどだったそうです。日本からも150人程度が参加されていたそうです。
何をしてきたか
日本コミュニティでのYoutube配信
会期は4日間ありましたが、初日はトレーニングセッションなど、比較的時間が空いています。 Snowflake 日本コミュニティである「SnowVillage」での動画配信用の収録をサミット会場内の配信エリアで行いました。
実際に配信された動画はこちらです。かなり大掛かりの機材を利用して収録していただいたため、これまでで一番緊張していたかもしれません。
基調講演やセッションを聞く
2日目からは基調講演や、さまざまなセッションが実施され、400以上のセッションが設定されていました。 私は最近興味の持っている技術や、マーケティングに関わる最新の事例などを主に聞いて回りました。 英語を全て理解し切ることは出来ませんでしたが、この業界の盛り上がりを直に触れることが出来て非常によかったです。
Data Superheroes Global Community にて交流
Data Superheroes に選出されると、いくつかの優遇を受けることができます。そのうちの一部として、Snowflake Summmit 内でグローバルの Data Superheroes と交流する機会を作ってもらえたり、基調講演で最前列に座ることなどが出来ます。また、Snowflake の VP メンバーと直接話す機会もあったりします。
距離の問題なのか、アメリカやヨーロッパのメンバーが比較的多い印象でした。イタリアでコミュニティリーダーをやっている方と仲良くなりました。
各ブースを見て回る
Summit には、スポンサーブースなども多数出展しており、正確には数えていませんが100以上のスポンサーブースが出ていました。 まだ日本で知名度が低かったり、上陸していないサービスも実際にデモを見たり、質問したりすることが出来ました。 hightouch というリバースETLツールのブースに行ったら、CEO がカジュアルに話しかけてきてちょっとびっくりしました。
日本向けセッションにてパネルディスカッション
Summit の最終日には、日本から来ている皆さんに向けたラップアップセッションがありました。 そちらで、今回の Snowlfake Summit で発表された機能についてのディスカッションをさせていただきました。 何を話したか覚えていませんが、非常に熱い話をした記憶があります。(笑)
このセッションの後、立食パーティーとなり、日本から来られた様々な方とお話しすることが出来ました。 パネルディスカッションでした話などの感想などを頂くことができ、非常に楽しい時間を過ごせました。
ラスベガスを楽しむ
もちろん、Summit の夜にはラスベガスの街を楽しみました。 シルクドソレイユや、カジノ、アメリカ料理など、ラスベガスを存分に味わうことが出来ました。
データを中心としたアプリケーションの時代がやってくる
Summit では、「データアプリケーション」向けの注目機能が多く発表されました。 前述したブログに詳しく記載していますが、これまでの SaaS サービスとは考え方の異なる、新しい「データアプリケーション」の概念がいよいよ具現化してきたように感じました。
Snowflake だけでなく、競合製品も似たようなアプローチを進めています。 この流れが強まっていくことで、これまでの Web 開発の常識が塗り替えられていくのではないかと興奮しました。 そして、そこにキャッチアップしていくことで、新たなビジネス機会につながるということも感じられました。
なぜ、現地に行くべきなのか?
Snowflake Summit はアーカイブ配信もやっているため、日本にいても情報をキャッチアップすることは可能です。 しかし、今回初めて行ってみて感じたことは、現地に行くことの重要性です。
さまざまなセッションやブースを周り、グローバルにビジネス展開しているサービスを見て回りました。 私個人としては、日本市場が縮小していくなかで、グローバルに展開するビジネスを作っていくことは非常に重要だと思っています。 アメリカというソフトウェア・テクノロジーで盛り上がっている市場を見ることで、自分のモチベーションが上がりましたし、グローバル市場を意識して開発したいなと感じるようになりました。
また、現地に来ている日本人の皆さんとの交流も刺激になりました。 わざわざラスベガスまでやってきて情報を得ようとしている皆さんとの交流の中で、新しい考え方を知ったり、関係性を作ることもできました。 こういったことも、実際に現地に向かうことでしか得られないことだと思っています。
また来年も Snowflake Summit に参加したいですね。そして、他の海外カンファレンスも行ってみたいですね。 ここまで読んでいただきありがとうございました。