事業会社と広告代理店の“面白いとこどり”。ノバセルだから実現できる組織とキャリアとは?
ノバセル株式会社 ノバセル事業本部 グロースパートナー事業部 ストラテジー&クリエイティブG マネージャー / シニアクリエイティブディレクター
沖之城 典生
Norio Okinojo
2003年に早稲田大学法学部卒業後、コピーライター / CMプランナーとしてキャリアをスタート。外資系広告代理店 ビーコンコミュニケーションズ、ワンダーマントンプソンでクリエイティブディレクターを務めた後、2022年4月より現職。トラストバンク、17LIVE、DMMブックス、P&G アリエール、Unilever LUX、Uber Eats、日本マクドナルド、森永乳業などのクリエイティブを歴任。Cannes Lions、New York One Show、Clio、D&AD、ADFEST、SPIKES ASIA、German Design Awardなど受賞。
ノバセル株式会社 ノバセル事業本部 グロースパートナー事業部 ストラテジー&クリエイティブG
柏木 理沙
Risa Kashiwagi
2015年に京都大学理学部を卒業後、博報堂プロダクツ社へ新卒入社。企画制作事業本部に所属し、コピーライター/CMプランナーに従事。2023年4月より現職。CMプランナーとして、広告主のCMのクリエイティブ制作を担当している。
ノバセルを選んだのは、これまでの経験を生かした新しいチャレンジができると思ったから
――沖之城さん、柏木さん、おふたりそれぞれのこれまでのキャリアを教えてください。
沖之城:
私はこれまで広告代理店で約20年間、クリエイティブに携わるキャリアを歩んできました。29歳のときに初めて外資系の広告代理店に就職し、以降はビーコンコミュニケーションズ、ワンダーマントンプソンで、コピーライター、CMプランナー、クリエイティブディレクターを経験してきています。
柏木:
私は大学卒業後、2015年に博報堂プロダクツに入社し、コピーライターとしてのキャリアが始まりました。新聞広告やSNSなどを担当したのち、少しずつCMプランナーなどにも領域を広げていきました。
――転職のきっかけを教えてください。
沖之城:
私は直近10年以上外資系の広告代理店にいました。世界中にクライアントがいて、クライアントもグローバル企業中心だったため、案件規模は非常に大きく、多くの人が関わってひとつの広告を作るのが当たり前でした。
ダイナミックな仕事に携われることにやりがいを感じていた一方で、広告の仕事自体は多様なメディアの台頭によって複雑化していたため、3年後にリリースされる広告の仕事を今やっている、という状況も増えていました。この数年で「もう少しスピード感をもってタイムリーなものを作らないと、世の中と感覚がずれてしまうのではないか」と危機感を抱く瞬間が増え、顧客目線でもっとスピーディーに価値を作れる仕事への転職を考えるようになりました。
また、数年前から個人でスタートアップからの仕事も受けるようになり、「スタートアップの領域で貢献できることがあるのではないか」と思うようになったのも、転職のきっかけのひとつです。
それまでは一社のお客さまに対して3~4年間、腰を据えて関わるのが当たり前で、深く入り込んで事業の成長を支える役割を担っていました。この経験をスタートアップの世界で、どうやってスピーディーに成果につながる形で活かせるのか、チャレンジしてみたいと思いました。
柏木:
私も大手の広告制作会社で働いて、大手だからこそ経験できる大きな案件や仕事の深みなどに面白さを感じていました。一方でクライアントの方と話すなかで、マーケティングのことをもっと勉強してみたいと思ったのが転職のきっかけです。
――広告代理店からの転職の場合、他の広告代理店、事業会社、独立などさまざまな選択肢があったのではないでしょうか。その中で、なぜノバセルを選びましたか?
沖之城:
事業会社への転職ももちろん考えましたが、ひとつの事業に対して深掘りできる環境には魅力を感じつつ、広告代理店のように複数のクライアントと向き合う形の方が相互刺激もあり、自分の性格に合っているのではという考えも拭いきれませんでした。とはいえ、せっかく転職をするのだから一度「広告代理店」から離れた仕事をしてみたい。そう思ったときに、ラクスルという事業会社の側面と、クライアントのマーケティングを支援する広告代理店の側面を併せ持っているノバセルは貴重な環境なのではないかと思いました。
そのような成り立ちの組織はあまり多くはないため、事業会社と広告代理店の業務を両立できる事業のスタイルへの興味関心が大きかったように思います。
柏木:
私も近い理由でノバセルを選んでいます。初めは事業会社を検討していたのですが、関われる事業がひとつに絞られてしまうことへのためらいがありました。また、広告会社で働くのと、事業会社でマーケティング部門の一担当者として働くのは求められる役割や成果も違うので、事業会社へ転職する場合、これまでのキャリアがゼロに近くなることも覚悟しなければならないと思っていました。
ノバセルなら、代理店の側面も事業会社の側面も持ち合わせた環境で、これまでのキャリアを生かして働ける。こんなに“いい塩梅”の会社はないと思い、入社を決めました。
沖之城:
正直僕は、ぎりぎりまで迷っていたところもありました。40歳まで広告代理店でキャリアを築いてきたのに、ここで新たな道に進むのが本当に正しいのか、と。
ですが次第に「ここで大きく違うことをしたい」という気持ちが先行していきました。独立や広告代理店への転職という道を選択すれば、ある程度先が見えて安心できる。でも、先が見えていないほうがワクワクする。安全な転職ではなく挑戦が先立っているところで働きたい、という気持ちが強くなったんです。私が入社した2022年のノバセルは、今以上に組織も成長の過程にあったのですが、今後どうなっていくのかわからないところが逆に魅力的に映ったのを覚えています。
成果にフォーカスしながら、改善まで伴走できる。ノバセルならではの仕事の在り方
――現在はどのようなお仕事を担当していますか?
沖之城:
ストラテジー&クリエイティブグループで、マネージャー兼シニアクリエイティブディレクターとして従事しています。マネジメントに加え、自分自身も案件に向き合うポジションです。
柏木:
私も同じくストラテジー&クリエイティブグループで、プランナーをしています。同じチームのクリエイティブディレクターと一緒に仕事をする案件もあれば、規模の小さな案件の場合はひとりで戦略とクリエイティブを一緒に担当する案件もあります。
――大手出身のお二人だからこそ見える、“ノバセルならでは”がありそうです。いかがでしょうか?
沖之城:
通常の広告代理店は組織が縦割りなので、戦略を練るチームとクリエイティブを考えるチームに距離があったり、一貫性が保てていなかったりすることが多いです。ノバセルはストラテジーとクリエイティブ部署がひとつになっているので、「僕の役割はここまでです」のような線引きがなく、全員が全体に関わりながら効果的に業務にあたることができます。
柏木:
私が広告制作会社で働いていたころは、案件の全容が把握できないままプロジェクトが進んでしまうこともありました。大きなプロジェクトのここだけ、SNSのこのクリエイティブだけ……と部分的に担当する案件も多かったのですが、ノバセルに入ってからは、確実に全部を見て、全体を把握した状態で制作ができています。
沖之城:
「作って終わり」なのか「成果が出るまで伴走する」のかも、大手広告代理店との違いだと思います。広告代理店は、クリエイティブを世に出すのが主な仕事。上手くいったのか、いかなかったのか。いかなかった場合、なぜうまくいかず、どんな改善ができるのか――それらに対しての伴走はそこまで細かくは行わないのが一般的です。
一方で、ノバセルは提案したものを世に出してからが勝負。仮に上手くいかなかったとしても、いろんな選択肢を持っているので、「こういうテコ入れをしよう」「上手くいったクリエイティブに予算を寄せていこう」と、リスクを分散させながらビジネスを伸ばしていきます。
柏木:思い返せば、広告制作会社時代は自分が作ったものの成果や数値を結局最後まで知らない、なんてこともありました。数値を把握できないから客観的な「正解」がわからないことに違和感を感じていました。
ノバセルは、作ったものの数字を必ず一緒に見て、クライアントと一緒に正解を探します。何パターンも作って試していくことに対して矛盾が無いのが、ノバセルの良いところだと思います。
広告業界のブラックボックスを開ける。だからこその難しさとやりがい
――ノバセルでのやりがいを教えてください。
沖之城:
ノバセルには、「広告業界のブラックボックスを明らかにしていく」スタンスがあります。たとえば広告代理店の案件の場合、ひとつのプロジェクトに同じような役割の人が何人も入り、かかるリソースが大きくなるケースがあります。クオリティを追求するためには価値のある行為ですが、効率や予算を考えるとそれがベストではないときもある。そのような課題に対して、最適な予算やスピード感でアプローチをしています。
また、これまでの広告業界は「クリエイティブを担当する人はクリエイティブに集中」といった部分最適なところがあり、戦略から深く関わる、クライアントの声を直接聞く、といったことも毎回できているわけではありませんでした。一方ノバセルでは「最近の業界の傾向はこうである」と情報を集めてシェアしたり、「お客様からこんな声が上がっています」と吸い上げて、開発チームと連携しながら仕組みに落とし込んだりする。徹底的に顧客目線を持ったサービス提供ができています。
――そのようなノバセルの在り方は、広告代理店からはどのように見えているのでしょうか?
沖之城:
当然、一部にはノバセルの取り組みを快く思っていない人もいると思います。僕も広告代理店にいたころは、どちらかといえば懐疑的な目で見ていました。
ですがノバセルは、立ち上がったばかりの6年ほど前、広告代理店が「バカじゃないの」と思うような手法から切り込みながら、徐々にステージを変え、今では広告の効果を可視化するからこそできる本質的な提案をしています。「ここは惰性でやっていたかも」「甘えがあったかも」と広告代理店時代の自分を顧みる瞬間もあるほどです。
もちろん、もともと広告代理店にいたからこそ、今のノバセルには非連続に成長していくための改善余地がまだまだあると、客観的に省みることもできます。今後はそういった点の改善・強化にも注力し、ノバセルの強みをさらに引き出していきたいと考えています。
柏木:
広告業界には、広告賞をはじめとしたさまざまな評価基準があると思います。でも、広告賞で光が当たるものもあれば、賞を取っているわけではないけれど誰もが知っていてモノマネされていたり、ビジネス成長に貢献していたりするような広告もある。
私は転職前から後者のタイプの広告が好きだったので、そういうものが作れる環境に移りたいと思っていました。
ノバセルに入社後、きちんと広告の数値と向き合うようになり、世の中が共感してくれたり、覚えていてくれたりするCMは、マーケティングとしての効果が高いこともわかってきました。なので、改めて効果にしっかりと向き合いながら、より良いCMを作っていきたいと思っています。
今が“穴場”。ノバセルをひとまず候補に入れてみてほしい
――今後のストラテジー&クリエイティブグループとして、個人としての展望を教えてください。
沖之城:
私が入社してからの2年間で、新しい信頼できるメンバーが入社してくれました。それぞれ実力のある人たちなので、これまではどうしても個人の力に頼って対応していく形になっていたのですが、ここから先は「クリエイティブの仕組み化」に力を入れていきたいと考えています。具体的には、属人的でないデータドリブンな提案をしたり、誰もが一定のクオリティを担保したコンセプトを作ったりできるような土壌を整えることに注力したいです。
また、これまでノバセルはビジュアルをコントロールするアートディレクターを外部パートナーに依頼することがほとんどでした。今後はADポジションも自社で採用していく予定なので、連携を強化しながら、ノバセルそのもののブランディングにも舵を切りたいですね。
柏木:
ノバセルは現状「テレビCM・タクシーCMを作る会社」と認識されているかもしれません。しかし、広告の効果を見て、事業に貢献するクリエイティブを作る……それらの行為はテレビCMに限ったものではありません。Web、SNS、もっと言えばリアルなイベントなどでも、効果を可視化し改善につなげられます。
前職でそのあたりに携わってきた強みを生かし、テレビCM・タクシーCMに限定しない総合的な提案を行っていきたいと思っています。
――最後に、ノバセルへの転職を検討している方にメッセージをお願いいたします。
沖之城:
広告業界は今さまざまな変化の中にあり、10年、20年働いていく未来が見えづらいと感じる人も多いと思います。ノバセルは、不透明な部分を可視化し、本質的なことに向き合うスタンスを持っている会社です。広告が好きだけれど業界の未来に不安を感じている、そこで働き続ける未来が見えない、とモヤモヤしている人には、ぜひノバセルに来ていただきたいです。いつでも連絡ください。
柏木:
一言で言うと、今のノバセルは「穴場」。広告業界の方が転職するとなると事業会社、コンサルティングファームのクリエイティブ部門、他の広告代理店が候補に挙がるかと思いますが、ノバセルの働き方がはまる方も多いように思います。
どの会社にもメリット・デメリットがあるかと思うので、いったん話を聞いてみるのがおすすめです。ぜひ一度お話しさせてください!