「HackWeek2024」イベントレポート
今年も、社内ハッカソンイベント「HackWeek2024」を開催しました。本記事では、HackWeek開催期間中の様子や最終日の成果発表会・表彰式に至るまで、イベントの裏側をご紹介します。
今年のテーマは ”Back to the Venture”
RAKSULはベンチャー企業として創業以来、スピード感と挑戦を武器に成長してきました。
しかし、組織が拡大するにつれ、当初のベンチャー感が薄れつつあるという側面も感じられるようになりました。
今年のHackWeekのテーマ「Back to the Venture」には、創業時の原点に立ち返り、リスクを恐れずに挑戦するベンチャー精神を再活性化させるという強い想いが込められています。HackWeek2024は、RAKSULが次のステージに向けて踏み出す重要な一歩として、我々のDNAを再び活性化し、イノベーションを生み出す数日間にしようという熱意に満ちたイベントとなりました。
※本記事はRAKSUL TechBlogからの転載です。
HackWeekとは
「HackWeek」とは、RAKSULのエンジニア、デザイナー、PdMが、その年のテーマに沿って一定期間集中的に開発を行う社内ハッカソンイベントです。 このイベントは、通常の業務とは異なる視点でアイデアを具現化する場として機能しています。また、私たちが掲げるEngineering Culture「Go Beyond」を体現する場でもあり、参加者たちが失敗を恐れず挑戦し、従来の枠組みを超えて新たな可能性を仲間とともに切り拓く機会となっています。
今年は「ラクスル」のみならず、ラクスルグループに所属する「ノバセル」「ハンコヤドットコム」「ペライチ」「エーリンク」も参加し、グループ全体で一体感を持ちながら取り組みました。
※ラクスルのエンジニアリングカルチャーについては会社紹介資料を参照ください
HackWeek開催まで
ロゴデザイン
今年のHackWeekロゴデザインは社内コンペで決定しました!なんと、14案もの素敵なデザインが集まり、どれも個性的で、HackWeekのテーマやエネルギーを表現するアイデアが盛り込まれていました。デザインの詳細やコンセプトもそれぞれ用意されていて、全社員が投票形式で選びました。単なるデザイン選びではなく、RAKSULの未来を創る取り組みの一環として、デザインチームも大いにHackWeekを盛り上げてくれました!
自己紹介
グループメンバー間の相互理解のため、自己紹介と意気込みを共有しました。
カウントダウン
今年もイベント開催の数日前から、全社横断のカウントダウンリレーを実施しました。毎日異なるメンバーがリレー形式でHackWeekの開始を待ち望む気持ちを共有しました。
会場装飾
HackWeekの雰囲気を盛り上げるため、今年は会場の装飾もより一層こだわりました。テーマである「Back to the Venture」を象徴する大胆なデザインが、参加者たちの熱気を視覚的にサポートし、まさにHackWeekならではの演出となりました。特に、HackWeek用に制作した自社サービスの、「のぼり」が会場内の目立つ場所に設置され、今年のテーマを強調し、会場全体に活気とエネルギーをもたらしました。
開発メンバーへエール
事務局から開発メンバーへ、さまざまな差し入れを用意しました。
成果発表会
HackWeekのクライマックスとなる成果発表会では、全13チームがハイブリッド形式で集結し、5日間の開発の成果を披露しました。開発テーマは、最新技術を駆使した革新的な取り組みが目立ち、AIを活用したツールから業務効率化を目指すプロジェクトまで、あらゆるアイデアが飛び交うプレゼンが繰り広げられました。各チームの発表内容は想像を超えるほど高い完成度で、会場は終始歓声に包まれていました。
表彰式
今年は、特に優れた成果を称えるために5つの賞が設けられ、それぞれの賞の趣旨に沿って全社員による投票形式で受賞チームを決定しました。
グループCTOからは、我々のEngineering Cultureである「Go Beyond」「Think Architecturally」「Make it Scalable」を参加者全員が体現する素晴らしいハッカソンイベントになりました。グループ会社の垣根を越えたチームも編成され、開発組織全体のシナジーをまじまじと感じました。 また、AIを駆使し、新たな価値提供につながるアイデアが多数見られたことは、純粋にとても嬉しいですし、我々の今後の展望に、大きな可能性を感じざるを得ませんでした。 今回の成果をアイデアでは終わらせず、プロダクトとして世の中に出していくことで、社会や業界に新しい風を吹き込み、これまでに見たことがないようなビジネスモデルの創出に繋がることを期待しています。と、メッセージが贈られました。
ここからは、HackWeek2024で各賞に輝いた受賞チームをご紹介します。
Back to the venture AWARD
AIの能力を最大限に活用し、HackWeekのテーマ決定から実装、発表まで最小限の人の介入で実行する大胆な挑戦。 リスクを恐れず、時代の先端を行く開発に果敢にトライし、その挑戦心が際立った「AIにHack Weekさせてみた」チームに贈られました。
ー称賛コメントー
多くのプロセスをAIで完結させたことで、その可能性が大いに示され、特にプレゼンテーションまでAIで行った点が非常に面白かったです。どのような成果が生まれるか予測できない中で、未来の技術に対する期待が高まりました。今後もこのような革新的な試みを続け、AIの進展によるさらなるクオリティ向上を楽しみにしています。
Go Beyond AWARD
生成AIを活用して印鑑の印影を自動生成し、製造効率と顧客体験を大幅に向上。 他社との差別化を実現し、オペレーションとの統合によってさらなる価値を生み出した「ハンコ印影のAI生成」チームに贈られました。
ー称賛コメントー
業界の構造を変える可能性がある新しいチャレンジとして、発想は基本に立ち戻りつつも革新的で感動的でした。高いクオリティと解像度で、課題設定も優れており、顧客体験の飛躍的向上に寄与する要素が見受けられました。特に画像生成AIによる自動化が業務の未来を変える予感を抱かせ、現場の学びと実用性を兼ね備えた施策として、他社には真似できない内容が素晴らしかったです。
Think Architecturally AWARD
コードとドキュメントの整合性を自動的に最新状態に保ち、作業手順を案内することで、情報の欠落や古さを解消するツールを開発。 現場のニーズを深く理解し、それに基づいた実装で、すぐにでも使用可能な成果を出した「〇〇(マルマル)タスカル」チームに贈られました。
ー称賛コメントー
拡張機能を活用し、コードとドキュメントの相互メンテナンスを実現した仕組みは、ドキュメントの属人化を解決し、開発者全員にとって非常に便利で実務に即活用できるものでした。技術的な実装の完成度も高く、明日からでも使用可能な点も素晴らしかったです。今後の基盤系システム構築や他分野への展開も大いに期待しています。
Make It Scalable AWARD
チラシの入稿データを基に顧客のビジネス状況を把握し、それに合った他の商品を提案するクロスセル機能を開発。 社内の資産を効率よく再利用し、拡張性のあるシステムを構築した「チラシ画像からのぼりの入稿データを作ってみた」チームに贈られました。
ー称賛コメントー
再利用アイデアが素晴らしく、データを商品間でやり取りする戦略は、商品数が多いラクスルならではの利点であり、クロスセルやサービス拡張にシナジーを生む可能性があります。特に、中小企業にとっては、デザインデータの汎用化やノウハウの再利用が大変有益で、実用化に期待が持てます。さまざまな技術を駆使したのぼり生成のチャレンジも、多くの企業で必要とされるサービスであり、素晴らしい取り組みでした。
CTO AWARD
生成AIと分析したデータを活用し、広告の効果を最大化するクリエイティブ自動生成システムを開発。 テックカンパニーの精神を体現し、革新的なアイデアを実現した「クリエイティブ超DX」チームに贈られました。
ー称賛コメントー
ノバセルのアセットを活用し、分析によって見えない領域が明らかになるとともに、高品質な成果物が期待できるこのプロジェクトは、シナジーを生む可能性が高く、チラシなどの印刷物にも転用できる実用性があり、今後のビジネス拡張に大いに貢献する未来が感じられました。課題設定が適切で、実行可能な解決策が見えている点も非常に良かったです。
事務局へ届いた、喜びの声
「受賞できて嬉しいです!ラクスルで働くメンバーにとっても使いやすいものとなっていると思います!HackWeekに留まらず、今後もみんなで利用・拡張していけるプロダクトになれば良いなと思います!」
「多くの方から『使いたい』と言っていただけて、とても嬉しいです!自分も欲しいと思えるものの開発に1週間丸々集中できたのも、本当に楽しい時間でした。ありがとうございました!」
「非常に光栄です!この賞に恥じないよう、今回のOUTPUTをブラッシュアップし、実際にユーザー価値をデリバーするところまでコミットします!」
「事前に大阪出張に行ったり、技術検証したりと熱量高く取り組んだ成果が出て嬉しいです!運営の皆様や毎日頑張ったチームメンバーに感謝です!ありがとうございました!」
「とてもわくわくする1週間でした!運営の皆さん、ご対応ありがとうございました!」
「今回の取り組みでは、日常の業務ではなかなか試せないアイデアを形にする機会を得られましたし、何よりもチームでの情熱と協力があってこそだと思いました。HackWeekの賞を受賞できてよかったです!」
「初のハックウィーク参加でしたが、受賞できて大変嬉しいです。今後のモデルの発展次第では多岐にわたるプロジェクトで活用できる未来が見えました。」
「他事業の業務解像度が爆上がりした1週間でした!テーマの直接的なHowだけでなく、色々と改善できそうなところを、チームメンバーとディスカッションできて得るものが多かったです!」
「チームで勝ち取りました!HackWeek最高!受賞できて嬉しいです!」
「チャレンジングなテーマでしたが1つの結果を提示するところにたどり着くことができ、面白さと今後の可能性を共有できたことが大変嬉しいです!受賞させていただきありがとうございます。」
「全力で走った1週間でした。結果も残せて大満足です!」
さいごに
今年のHackWeekはRAKSULグループが新しい段階へと進んでいることを肌で感じる、そんな素晴らしいイベントでした。このイベントを通じてチーム間のシナジーは一層高まり、未来を共創する強い意志が育まれました。
やっぱり楽しいな、HackWeek・・・(笑) 参加者の皆さん、お疲れ様でした!サポートいただいた皆さん、いつもありがとうございます。
来年もさらに成長したHackWeekをお楽しみに!またお会いしましょう!
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