
事業企画として、ラクスルのテクノロジー本部にジョイン。宮島さんの入社エントリー
この連載では、RAKSULグループの新入社員にインタビューを行い、入社の決め手や入社してみて実際に感じていること、今後のチャレンジなどを語ってもらうことで、リアルな雰囲気や働く魅力を紹介していきます。
今回は、ラクスルのテクノロジー本部にジョインした宮島さんにお話を伺いました。
ラクスル株式会社 / テクノロジー本部 / ラクスル事業 システム統括部
宮島 芳昭
Yoshiaki Miyajima
2001年に東京都市大学を卒業後、ハイマックス株式会社へ入社。プログラミングからプロジェクトマネジメントまで経験した後、フューチャーアーキテクト株式会社へ転職し、ITコンサルティング業務に従事。その後、楽天株式会社に入社。物流事業の立ち上げに携わり、ジェネラルマネージャーとして事業を牽引。ゼビオコミュニケーションネットワークス株式会社ではアソシエイトオフィサーとしてEC事業を担当し、2024年12月にラクスル株式会社へ入社。テクノロジー本部にて物販ECサービスの立ち上げを推進中。
ラクスルへの入社の決め手を教えてください。
私のキャリアは、新卒入社したIT企業でのプログラマー業務から始まりました。当時は「2000年問題」も大きな話題となり、システムの重要性が社会的にも注目されていたことから、私自身も「手に職をつけたい」との思いでITの道を選びました。入社後は、二次請けのチェーンストア向け業務設計やシステム構築に関わり、プログラミングからプロジェクトマネジメントまで、いわゆる開発の中流から下流の開発工程を幅広く経験することができました。
一方で、二次請けという立場上、現場で仕様変更の必要性を感じても、自分たちでは判断・対応できないもどかしさもありました。「より上流工程から関われる立場に立ちたい」と考え、ITコンサルティング会社へ転職。そこでは主に流通業界のシステム開発に携わり、業務設計や事業立ち上げ支援など、より広い視点から上流工程の経験を積むことができました。
その後、楽天株式会社に入社。物流事業の立ち上げにあたり、私の流通領域での経験やTechのバックグラウンドを評価いただき、立ち上げ期から参画。事業計画の策定から、エンジニアリングとオペレーションの両面における基盤構築まで、幅広い領域を担当しました。
直近ではゼビオグループにて、入社後一人だったIT部門の組織組成を行い、アソシエイトオフィサーとして、ECやデジタル領域をITと物流の両側面から推進しました
ゼロから仕組みをつくるフェーズを経験し、一定の成果を形にできたと感じたとき、より変化のある環境で自分の力を試したいという思いが芽生えました。これまでの経験を土台に、より成長の機会のあるフィールドで新たなチャレンジをしたいと考え、転職を決めました。
そのタイミングで出会ったのがラクスルです。転職にあたっては、業界を特定せず、幅広く探していました。今までのキャリア経験の中で、流通や物流、ITと、多くの領域を経験できたことで、様々な選択肢がありました。その中で私が大切にしていたのは「これまで経験してこなかった領域に挑戦できる環境かどうか」でした。
これまで仕組みづくりの経験を重ねてきたからこそ、将来像がある程度予測できる環境よりも、いい意味で先が読みきれず、挑戦の余地が大きいフィールドに魅力を感じていました。その観点で、ラクスルはまさに自分の志向と重なる部分が多く、強く惹かれました。
面談・面接でお会いした方々が、現状に満足せず、常にチャレンジを続けている姿勢も非常に印象に残っています。ビジネスの成長には、事業・開発・管理部門の連携が不可欠ですが、それがラクスルでは自然に組織全体として実践されていると感じた点も、大きな魅力でした。
また、「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」というビジョンが社内に浸透しており、それが挑戦の原動力になっている点にも共感しました。
これまでのキャリアでは、営業からオペレーション、エンジニアリング、プロジェクトマネジメントまで、事業と開発の両面に関わってきました。その中で常に意識してきたのは、「コアとなる基盤をいかに構築するか」という点です。急成長を遂げているラクスルだからこそ、今後のさらなる拡大に向けて、より強固な“発射台”を作るフェーズに関わりたい。そう思えたことが、最終的な決め手となりました。
入社して7か月が経ちました。率直な感想をお聞かせください。
入社前後で大きなギャップはなく、むしろ想定以上に優秀なメンバーが多く在籍しており、自律的に動いている組織だと感じています。個々が高いオーナーシップを持ち、主体的に業務を進めている姿には、日々良い刺激を受けています。
一方で、常に新しい挑戦を続け、スピード感を持って走り続けているからこそ、社内の仕組みづくりについては、発展途上な面もあると感じています。新しいビジネスやテクノロジーが次々と加わる中で、それぞれのサービスが独立して立ち上がるケースも多く、今後もこの傾向は続いていく可能性があります。
もちろん、それがラクスルの柔軟性やスピードの源泉であることは間違いありませんが、同時に全体としての整合性や共通性が後追いになりやすいという課題も見えてきます。各サービスが、個別のルールや仕組みで運用されているため、全社レベルでの最適化や標準化が難しくなる場面があるのも事実です。
ただ、こうした課題を正面から受け止めたうえで、共通プラットフォームに関する取り組みがすでに進んでおり、サービスとテクノロジーを紐づけた改善が重視されている点は、ラクスルの良い文化だと思います。まだまだ発展の余地があるからこそ、自分のこれまでの経験を活かして、より良い仕組みづくりに貢献していきたいです。
これからチャレンジしたいことをお聞かせください。
現在私が担当しているのは、印刷のカスタマイズ品とは異なる新たな取り組みとして、BtoB向け「ノンカスタマイズ品」の物販ECサービスの拡大です。ラクスルといえばカスタマイズ品が主力ですが、それとは異なる新たなサービスとして、印刷なしで提供できるコピー用紙や事務用品など、既製品を既存のお客様にお届けする、新しいチャレンジとなります。
既存の仕組みを流用しつつも、物販ならではのニーズに合わせた独自のシステム構築が求められる点が特徴です。現在は開発リソースの制約もある中でスモールスタートをしている段階ですが、今後は本格的なECシステムとしての再設計が必要です。UXや運用面の改善余地も多く、まさに課題と向き合いながら日々アップデートを重ねているところです。
今後は、この物販ECサービスをスピード感を持ってグロースさせ、お客様のビジネスにより迅速に貢献できるよう、改善を積み重ねていきたいと考えています。
また、ラクスル全体としても、今後は流通や物流の仕組みがますます重要になってくると感じています。私自身、一貫して流通領域に携わってきたこともあり、将来的には単一サービスにとどまらず、グループ横断での流通基盤の構築にも関わっていければと考えています。
「ノンカスタマイズ品の物販」という新しい領域を、単なるサービス提供にとどめず、ラクスル全体のプラットフォームへと育てていきたい。そのための仕組みづくりをリードし、組織や事業の成長を支える存在になっていけたらと思っています。
最後に、一言お願いします。
ラクスルは企業規模として着実に拡大していますが、サービス単位で見れば、まだまだ発展途上のフェーズにあります。これから、仕組みをゼロから作り上げ、サービスを育てていくためには、チャレンジを楽しめる仲間の存在が欠かせません。物事を自分ごととして捉え、オーナーシップを持ってサービスの成長に向き合える方と、ぜひ一緒に働きたいと思っています。
また、エンジニアとしてのキャリアを広げたい方にとっても、今のラクスルは魅力的な環境だと感じています。私が担当している物販ECサービスでは、フロントエンドからバックエンド、さらにはインフラまで、技術的に幅広く関わることができますし、ベトナムに自社開発体制を持っているため、外注に頼るのではなく、必要に応じて自分たちの手でスピード感をもって改善に取り組める点も大きな特長です。これから仕組みづくりのフェーズに挑戦したい方にとっては、非常に面白いタイミングだと思います。
一緒にサービスを創り上げ、育てて行ける方。ぜひ一緒に、世の中の仕組みを変えていきましょう!お待ちしています!