
BizDevとして、ラクスルのマーケティング本部にジョイン。三上さんの入社エントリー
この連載では、RAKSULグループの新入社員にインタビューを行い、入社の決め手や入社してみて実際に感じていること、今後のチャレンジなどを語ってもらうことで、リアルな雰囲気や働く魅力を紹介していきます。
今回は、ラクスルのマーケティング本部にジョインした三上さんにお話を伺いました。
ラクスル株式会社/マーケティング本部/マーケティング新規事業準備室
三上 慎一
Shinichi Mikami
音楽業界を経て、IT業界にキャリアチェンジ。以降、国産グループウェアのプロダクトデザイナーをはじめ、大手コンサルティングファームでデータ分析・デジタルマーケティングのコンサルタント、会計ベンチャー企業にてクラウド会計ソフトのPdM、テックスタートアップ企業のCPOなどを幅広く経験。2024年12月にラクスル株式会社へ入社し、マーケティング新規事業準備室のBizDevとして新規サービスの起ち上げを推進中。趣味は1人旅。
ラクスルへの入社の決め手を教えてください。
私は音楽業界からキャリアをスタートさせました。ちょうど20代後半になる頃にはIT化が進み、音楽制作の現場でもPCベースに移行し始め、私自身もデザインやHTMLといった業務に携わる機会が増えていきました。そうした変化のなかで、次第にIT業界への興味が芽生え、28歳のときにグループウェアのプロダクトデザイナーへとキャリアチェンジしました。
その後、ステップアップをしようと大手通信会社の子会社に転職。当初、デザインやアクセシビリティのコンサルティング業務を担当していたのですが、サイトの訪問者数などがわかるツールの登場で“アクセス解析”が流行り始めたことから、アクセス解析事業部の立ち上げをリードすることになりました。この経験を通じて「より大規模なサービスにも関わりたい」という思いが強まり、大手コンサルティングファームに転職。そこでは、データ分析やデジタルマーケティング、顧客データ基盤の構築(CDP)などのコンサルティングといった領域を中心に、多くの企業の支援に携わりました。
キャリアの大半はコンサルタントとして過ごし、大手企業のプロジェクトに数多く携わる機会を得ました。規模の大きな案件に関わる達成感は確かにありましたが、成果はあくまでクライアントのものであり、自分の手で何かを成し遂げたという実感を持ちづらい側面もありました。
そうした想いから、「自分たちのサービスを、自分たちの手で育てていく環境に身を置きたい」と考えるようになり、クラウド会計サービスのPdMや前職のテックスタートアップ企業に参画。CPOとしてプロダクトに深く関わる中で、「自らプロダクトを育てていく」という醍醐味を再認識しましたね。もともとプロダクトデザイナー出身ということもあり、私は「ゼロから仕組みを作るプロセス」にやりがいを感じるのだと改めて気づいたんです。
これは難易度が高い一方、私にとっては、複雑な知恵の輪を一つずつほぐして解き終えるような感覚に似ています。答えのない課題に挑み、うまく形にできたときの手応えは格別で、まるで難解なパズルを解いたときのような手応えがあります。そのプロセスこそが自分にとっての原動力ですね。
前職でも十分にやりがいを感じていたものの、「より大きな裁量を持って、新規事業に挑戦したい」という気持ちが次第に強まり、転職活動をスタートしました。そのタイミングでラクスルからスカウトを受け、話を聞いたのが最初の出会いです。
選考の過程で見えてきたのは、新たな技術やサービスに挑戦できるフェーズであること、そしてBtoB領域に軸足を置きながら、中小企業の課題に真正面から向き合っているという事業姿勢でした。そうしたビジネスモデルにも強く共感し、ここでなら自分の培ってきた経験や強みを存分に活かせると確信したため、ラクスルへの入社を決意しました。
入社して7か月が経ちました。率直な感想をお聞かせください。
現在は、ラクスルのマーケティング新規事業準備室にて、BizDevとして新規サービスの立ち上げに取り組んでいます。チームにはPdM、デザイナー、エンジニアなど、約10名ほどのメンバーとともに、立ち上げフェーズならではの柔軟な体制で、日々プロジェクトを推進しています。
ラクスルは、印刷領域を主軸としつつも、プラットフォームビジネスやファイナンスビジネスといった、新領域へ積極的に展開を進めているフェーズにあります。私はその中で、新規事業の責任者として、チーム組成や戦略設計、サービス構想まで幅広い領域を担当しています。
会社の規模は大きくなっていますが、意思決定のスピードはいまだに驚くほど速いと感じています。単に「速さ」だけを重視しているわけではなく、事業戦略や企画を丁寧に設計したうえで、確かな解像度で開発を進めるというバランス感覚が、しっかりと組織全体に根付いていることがとても印象的です。
さらに、LLM(大規模言語モデル)をはじめとする新技術への取り組みも非常に活発で、こうした先端領域に対して実践的に関われる点にも、大きなやりがいを感じています。
これからチャレンジしたいことをお聞かせください。
まずは、現在取り組んでいるプロダクトをしっかりと立ち上げ、着実に育てていくことが最優先のチャレンジです。一般的には「ラクスル=印刷」のイメージが強いかもしれませんが、今後はSaaS領域においても確かな認知とシェアを築くことを目標としています。
私が担当するプロダクトもまさにその一翼を担うものであり、現在は立ち上げフェーズにあります。軌道に乗せるまでには3〜5年単位の取り組みが必要になる見込みです。私自身、40代半ばということもあり、あえて遠くの理想ばかりを見るのではなく、中長期の視点を持ちながらも、まずは目の前のテーマに丁寧に向き合うことを大切にし、一つひとつの成果を確実に積み重ねながら、その先にある事業成長にしっかりと貢献していきたいですね。
最後に、一言お願いします。
ラクスルはいま、さまざまな新規事業が立ち上がる、非常に面白いフェーズにあります。まだまだ会社としても成長途上であり、新たな挑戦の機会が数多く広がっています。
こうした環境だからこそ、決められたことをこなすだけではなく、自ら考え、主体的に物事を推し進めていける人が活躍できる場所だと感じています。今のラクスルは、仕組みをつくり、未来を切り拓いていく真っ只中です。新しい技術を積極的にキャッチアップしながら、自ら道を切り開いていきたい方にとって、非常にフィットする環境だと思います。
特に、SaaSやBtoB領域の経験を活かしてさらに成長したい方、PdMやBizDevとしてキャリアを深めたい方、事業や経営の視点を身につけたい方にとって、ここでの挑戦はきっと大きな糧になるはずです。
私自身、キャリアは音楽業界から始まりましたが、その後、全く異なるITの世界へ飛び込み、未経験から学びながら道を切り拓いてきました。
もともと、特別なスキルがあったわけではありませんが、新しいものにワクワクし、IT黎明期に、多くの新しいサイトやツール、技術が登場する中で、好奇心から「まずは試してみる」という好奇心を大切にしてきた結果、いまの自分があります。
新しいものが登場したときに「やってみたい」と手を挙げることで、実際にチャンスをつかめる場面も多くありました。だからこそ、ぜひ多くの人に、失敗を恐れずに新しいことへ挑戦してみてほしいと思います。その経験は、きっと将来に活きてくるはずです。
そして、ラクスルにはその挑戦を後押ししてくれる環境があります。挑戦したい気持ちを持った方にとって、本当に良いフィールドだと思います。Biz、Tech問わず、新しいことに挑む意思を持った方と、一緒に働ける日を楽しみにしています。