【ラクスル事業の裏側を解説!Vol.2】プロダクト開発は、職種を越えた連携プレーで進行。その開発体制をご紹介!
ラクスル事業は「印刷のシェアリングプラットフォーム」を構築し、産業構造の変革に取り組みながら、“はたらく人をラクにするカスタマイズECプラットフォームをつくる”というミッションのもと、印刷・集客支援サービスを展開しています。
これまで、多重下請け構造や煩雑な校正入稿プロセスをはじめ、印刷会社とユーザーの2方面にかかわる課題を「仕組みを変える」ことで解決し続けてきました。
本連載では、ラクスル事業の運営の裏側で何を課題と捉え、“半自動化”をキーワードに効率化できるシステムをどのように開発・運用してきたのかを、事業・組織拡大の変遷とともに解説します。
また、今後さらに向き合いたい領域とあわせて、ラクスル事業ならではの働く魅力やチャンスに関しても取り上げていきます。
この記事では、プロダクト開発の全体像について説明します。
前回の記事で紹介した「ラクスル」のサービスにおける注文から納品までのフローは、緻密に構造化しており、また日々試行錯誤して進化し続けています。
ラクスルでは、Biz(BizDev・マーケターなど)・Tech(エンジニア・デザイナー・PdMなど)・Ope(DTP¹・CS²など)が相互に関わり合いながら、チーム一丸となって事業・プロダクトを開発していくという体制を大切にしており、現在、以下のチームが価値創出に努めています。
それぞれのチームでプロダクト開発を進める際、多くは次のようなフローでおこなわれます。
STEP 1:プロダクト開発の企画
BizDev・PdM・エンジニア・デザイナーの間で、構造的な価値や強みを出せる領域を探り、新しいプロダクト開発について企画する
STEP 2:UX設計
デザイナー主導のもと、CS・DTPチームなどを巻き込んで、ユーザーのカスタマージャーニーマップを洗い出し、議論を実施。どのようなユーザー体験にしていくかを決める
STEP 3:UI/UXのプロトタイプ作成
デザイナー主導で、サービスのユーザーインターフェースやユーザーエクスペリエンスをプロトタイプとして作成
STEP 4:ユーザーインタビューの実施
PdM主導のもと、ユーザーインタビューを実施。BizDevも参加し、開発するプロダクトの良し悪しを洗い出す
STEP 5:開発進行
エンジニア・デザイナー・PdMが、プロダクトの開発を進める
STEP 6:開発内容確認/テスト、プレスリリースや効果測定方法の策定
リリースが近付いてきたら、CS・DTPとともに開発内容の確認やテストをおこなう。
また、BizDevやマーケターと連携して、プレスリリースの方針や効果測定方法を固める
このように、ラクスルでは、Biz・Tech・Opeのメンバーがユーザーやパートナー会社への解像度を高めて互いに意見を出しながら、職種の垣根なくプロダクト開発をおこなっているのです。
*¹ DTP:「Desktop Publishing(デスクトップ パブリッシング)」の略。お客様から上がってきた印刷物の入稿データをパソコン上でチェックする職種を指す
*² CS:カスタマーサポート。お問い合わせフォームや電話で、お客様対応を担う職種を指す
【連載一覧】
Vol.1 キーワードは“半自動化”。ラクスル事業のサービスはこんな風にできている!
Vol.2 プロダクト開発は、職種を越えた連携プレーで進行。その開発体制をご紹介! ★
Vol.3 ローンチから10年。ラクスル事業成長の軌跡をたどる! ←Next
Vol.4 テクノロジーで業界の仕組みを変えた事例① ~オンラインデザイン編~
Vol.5 テクノロジーで業界の仕組みを変えた事例②~スピードデータチェック編~
Vol.6 テクノロジーで業界の仕組みを変えた事例③ ~最適発注編~
Vol.7 領域拡張、海外進出…ラクスル事業が今後目指す先とは?