3分でわかるノバセル事業
はじまりは2018年。CMOで現・ノバセル株式会社代表取締役社長の田部が、ラクスル事業のマーケティング責任者としてテレビCMを効果的に活用し、売上急成長につなげたノウハウを事業化したことがきっかけでした。
ラクスル事業がテレビCMの放映を開始した2014年7月から、田部は自社のスポットCMが流れるタイミングにどれくらい「指名検索」が増えるのか、手作業で地道に推移を計測することで、従来は不可能とされていたテレビCMの投資対効果の可視化を試みたのです。
その後、社内のIT技術を駆使してこれをツール化・外販し「運用型テレビCM」市場を創造するとともに、付随するさまざまなマーケティング課題を「仕組みを変える」ことで解決し続けています。
Chapter1
テレビCMのデジタル化を実現し、「運用型テレビCM」市場を創造!
ノバセルは、印刷のラクスル事業におけるマーケティングの成功ノウハウをもとに生み出した、日本初の運用型テレビCMサービスを展開する事業です。
テレビCMの2大課題は「投資対効果が見えないこと」と「莫大な費用が掛かること」
日本の広告市場において、インターネット広告費がテレビ広告費を抜いたと言われてから久しい現在。長らく首位に君臨していたテレビCMが衰退した主な理由として、莫大な費用が掛かるうえに投資対効果が見えないことが挙げられます。
テレビCMは、リーチ数やブランドイメージ向上といった点で他媒体を圧倒しているものの、インターネット広告のように反響をリアルタイムで把握し運用できなかったために、企業のマーケティング手段として効率的に活用することが難しかったのです。
デジタルマーケティングの効果測定手法を取り入れた、運用型テレビCMの発明
「テレビCMは、投資対効果が見えない」という課題を抱えるなかで、RAKSULグループが発明・提唱したのが、運用型テレビCMです。
RAKSULグループの祖業であるラクスル事業が「印刷のシェアリングプラットフォーム」のサービスをローンチした後、売上を急成長させた最大の要因は、テレビCMを活用したマーケティング施策でした。
潜在顧客に企業名や商品・サービス名をWEBで直接検索してもらう「指名検索」をキーワードに、デジタルマーケティングの手法でテレビCMの投資対効果を測定できるツールを独自開発し、インターネット広告と同じように高速PDCAを回せる仕組みをつくり上げたのです。その結果、ラクスル事業の指名検索数は飛躍的に増加しました。競合他社のわずか16分の1だった検索数は4年間で逆転し、当初の20倍に急伸。売上も6年間で30倍にまで成長させることができました。
RAKSULグループは、自社の成功ノウハウを「ノバセル」という名称で事業化・外販すると同時に、テレビCMのデジタル化を実現したことで、広告業界において運用型テレビCMという新たな市場を創造したのです。
運用型テレビCMが可能にした、新たなマーケティング戦略
テレビCMの投資対効果が見えるようになったことで、マーケティング戦略の幅も広がりました。
たとえば、出稿費が比較的安価な地方局でクリエイティブのABテストや番組枠の相性の検証・最適化をしてから、首都圏をはじめ全国を舞台に大きく打ち出したり、指名検索量を増やすための分析・競合比較をしたりしながら投資判断をすることで、莫大なテレビCM費用を適切に抑え、マーケティング手段として効率的に活用できるようになりました。
Chapter 2
ノバセルが開発した、売上に直結するマーケティングツール・サービス
ノバセルでは、あらゆる企業のマーケティング課題に対応すべく、運用型テレビCMを基盤に革新的なツール・サービスを生み出し、進化し続けています。
◎自社テレビCMの効果分析ツール「ノバセルアナリティクス」
「自社CMのクリエイティブが既にある状態でも、継続的に効果測定したい」を可能に!
◎最短20分で100名の顧客の声が聴ける、超高速定量調査サービス「ノビシロ」
「顧客アンケートを早く安く実施して、アイデアを今すぐファクトに変えたい」を可能に!
◎約4,500ブランドのテレビCM効果を見られるツール「ノバセルトレンド」
「競合他社を含む世の中のさまざまなCM効果をもとに、勝ち筋を見極めたい」を可能に!
Chapter 3
現在の注力分野と今後の展望
このようにノバセルは、運用型テレビCM市場を開拓すると同時に、これを基盤に事業を“ノバセル”さまざまなマーケティングツール・サービスを開発したり、業務提携を推進したりしながら、事業と市場の急拡大を遂げてきました。
現在は「事業会社出身者を中心に構成されたマーケティングのプロ」が集まる強固な組織と、最先端ツールの開発・運用で蓄積された豊富なノウハウをもって、広告代理店のあり方のドラスティックな変革に注力。広告主と広告代理店の間に第三者として介在することで、よりスムーズ且つ適切な効果分析を可能にする「3rd agency」という立ち位置を標榜し、さらなる成長を続けています。
ノバセルは今後も、「マーケティングの民主化」というミッションのもと、運用型テレビCMサービスをはじめとする「マーケティングのプラットフォーム」として、誰もが最適化された正しいマーケティングができる世界の創造を目指します。