2023年卒 選考振り返り座談会 ~Tech職編~
ラクスルグループ(以下、ラクスル)の選考には「ワークサンプルテスト」と呼ばれるフローがあります。Tech職におけるワークサンプルテストとは、希望職種に応じたコーディング課題に取り組み、社員とのディスカッションを通じて、物事に対する考え方やスキルがフィットするかを双方で確認するものです。
今回は、新卒Tech職にフォーカスし、採用担当とともに、3名の新卒社員にワークサンプルテストをはじめとするラクスルでの選考について振り返ってもらいました。
長澤 椋平
Ryohei Nagasawa
情報系学部を卒業後、2023年4月、ラクスルに新卒入社。
ラクスル事業本部に所属し、ダンボールのECであるダンボールワンのフロントエンド開発に携わる。
堀崎 祥
Sho Horisaki
名古屋大学情報学部を卒業後、2023年4月、ラクスルに新卒入社。
ハコベル株式会社に所属し、ハコベル配車計画のサーバーサイド開発に携わる。
浅田 健太朗
Kentaro Asada
早稲田大学法学部を卒業後、2023年4月、ラクスルに新卒入社。
ノバセル株式会社に所属し、メディアプランナーのサーバーサイド・フロントエンド開発に携わる。
高見澤 萌実
Megumi Takamisawa
株式会社favyに新卒入社し、マーケティング業務等に従事した後、2019年にラクスルへ入社。ハコベルのビジネス職、事業部横断のエンジニア職の中途採用を経験し、現在はエンジニア職の新卒採用に携わっている。
テクノロジーの力で産業の“仕組み”を変える。壮大なビジョンに惹かれた
——数ある企業の中で、ラクスルグループに興味を持ったきっかけを教えてください。
長澤:
私はもともと最先端のガジェットや技術への関心が強く、大学では情報系の学部でコンピュータサイエンスを専攻していました。日々技術が刷新されていく領域の勉強がとても楽しく、自然と「将来はエンジニアとして働きたい」と考えるようになったんです。
ラクスルのことは高校時代からCMなどを通じて存在を知っていて、志望企業の一つとして改めて興味を持ったのは大学3年生の頃でした。
IT企業の中でも、ラクスルのように印刷業界など有形物を扱う産業と関連性が深いサービスはなかなかありません。私はデジタルも好きですが、CDをコレクションするなど、物にも愛着が湧きやすいタイプのため、自分がプログラミングを手がけた仕事がリアルなものとしてアウトプットされていく工程が面白いなと思い、ラクスルの事業内容に惹かれました。
堀崎:
私も大学ではコンピュータサイエンスを専攻して、データベースについて研究をするほか、大学の友人と一緒に自分たちの作りたいものを自由に作るアプリ開発サークルでも活動していました。
作ったアプリを周りの方にも使ってもらって、返ってくるフィードバックに満足感や達成感があり、自分のアイディアが形になるだけではないところが面白くて、エンジニアを目指すようになったんです。
ラクスルとは、とある就活支援サービスを通じて出会いました。「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」というビジョンを知って、なんて壮大な目標なんだろうと一気に惹かれたんです。
浅田:
私も就活支援サービスを通じてラクスルのことを知りました。第一印象で「あ、この会社が好きだな」と感じたんですよね。
私はもともと文系出身なのですが、大学の友人とサービスを作ろうと考えたことをきっかけにプログラミングの勉強を始めました。その中で、サービス開発を通じてちょっとした困りごとを解決できるのが楽しくなり、エンジニアリングは課題を解決するために有用な手段だと感じるようになりました。
ラクスルもまさにそういう考えのもと、社会に存在する課題を「テクノロジーの力でいかに解決していくか」というビジョンを掲げ事業を展開しているため、その企業姿勢に深く共感しました。
「ワークサンプルテスト」では、ラクスルが重きを置く“チームで開発を進める”体験ができる
——新卒Tech職の採用フローに組み込まれている、「ワークサンプルテスト」とはどのようなものなのでしょうか?
高見澤(人事):
ワークサンプルテストは、一次面接後の2ステップ目に取り組んでいただきます。コーディング課題の内容は応募職種によって異なります。
事前に課題を解いていただいて、後日社員とオンラインで1時間ほどレビュー会でディスカッションを行う流れになっています。
——提出物の完成度を見るというよりも、ディスカッションに重きを置いた選考プロセスなんですね。
高見澤(人事):
そうですね。入社後は「一人で集中して開発する時間」と、「チームメンバーと議論を重ねて開発する時間」を取り入れたハイブリッドワークになります。
このレビュー会は普段の業務に近いため、候補者にとっては「社員と仕事を進めるイメージが持てるか」を考えてもらう機会、ラクスルにとっては「他のエンジニアとどのようにやり取りを進め、どのようなプロセスで課題を解決していくのか」「働くイメージがマッチするか」を判断する機会になると考えています。
ディスカッションを通じて、ユーザーに寄り添い、より良いものを作る工程を楽しめた
——浅田さんが取り組んだワークサンプルテストは、どんなテーマで、どのように進めていきましたか?
浅田:
私はサーバーサイドエンジニア職で応募し、「文字列の整形」「データ登録処理の実装」「ECサイト構築のためのデータベース設計」の3つの課題に取り組みました。
内容自体は比較的シンプルだと感じましたが、自分の書いたコードに対して、論理的な意味づけを行っていくのが難しかったですね。なぜそのような実装にするのか、なぜそのメソッドを使うのかを、きちんと説明できるように準備してレビュー会に臨みました。
——レビュー会はどのような様子だったのでしょうか?
浅田:
最初に「両者で良いものを作り上げていこう」とメッセージをもらい、とてもフラットに会話が進んでいきました。提出物を批評されているという感覚は全くありませんでした。
とくに印象的だったのは、私からコードの意図を説明した後に、社員から「僕だったらこういう実装にすると思うけど、どちらのアイデアが最適かわからないから、一緒に調べてみようか」と提案されたことです。その場でお互いに検証してみて、結果的により良さそうな別案を採用することになりました。
その過程を通じて、「自分がラクスルに入社したら、こういう感じで仕事を進めていくんだな」と、リアルな雰囲気を体験できたと思います。
——まさに、ディスカッションをしながらラクスルでの開発工程をより深く知ることができたのですね。堀崎さん、長澤さんはいかがでしたか?
堀崎:
私もサーバーサイドエンジニア職で応募したので、同じ課題でした。正直に言うと、最初は「重い課題だな…」と感じていましたね(笑)。ですが、他社ではあまり見ない選考プロセスだったため、自分のスキルアップにつながるだろうと期待もしながら取り組みました。
難しかったのは、「ECサイト構築のためのモデリング」の課題です。前提となる要求がかなりざっくりとしていて、自分なりに仮説を立てて進めていく必要がありました。私の場合は、あえて条件を決めつけすぎずに、レビュー会で質問できるように疑問点を洗い出しておいたんです。
当日は、用意していた事前質問をもとに、社員と「もっとこうしたらどうか」とアイデアを出し合いながらブラッシュアップしていくような議論ができたと思います。
その中で、「ユーザーの求めるものをどう捉えているのか」「ニーズをどのように実装に落とし込んでいるのか」といった、意図や課題解決へのアプローチ方法に対する問いかけが多かったのが印象的でした。そのようなプロセスを通じて、ラクスルが掲げる行動指針の一つ、“Reality(高解像度)”の意識を持って、ユーザーに寄り添う開発をしているのだと実感しました。
長澤:
私はフロントエンドエンジニア職で応募し、「文字列の整形」「データ構造の整形」と「Webサイト内のカルーセル作成」の3つの課題に取り組みました。
細かい要件が明示されていなかったので、何が必要なのかを自分で考えながら課題を進めました。また、「自分をアピールできるチャンスかも」と思い、興味を持っていたアクセシビリティへの取り組みも意識し実装して臨みました。
レビュー会は、コードの全ての行に対して、どのような意図で書いたのかを説明できるようにしっかり準備をしていたこともあって、当日はとても楽しいディスカッションになったと思います。どんどん改善していく体験はもちろん、社員から自分に足りない視点や新たな気づきをいただけたことも面白かったです。
——ワークサンプルテストを通じて、ラクスルへの理解度や志望度に変化はありましたか?
浅田:
ラクスルに入社したい、という気持ちが強まりました。実は、ワークサンプルテストのディスカッションを終えた後「うまくいかなかったな。ダメだったかもしれない」と感じていたのですが、結果は選考通過。エージェント経由で「技術力はまだまだこれからですが、論理的思考力やコミュニケーション能力が非常に高いと感じました」とフィードバックをもらえて、自分の強みを評価してもらえたのが嬉しかったですね。
堀崎:
会社が掲げるビジョンをエンジニアが体現できる環境なのか、入社前は不透明な部分があると思います。ですが、ラクスルでのレビュー会を通じて、開発工程にもしっかりと行動指針が浸透しているのだと実感できました。「ユーザーと近い距離で開発をしたい」という自分の志向ともマッチしていると感じられて、それが入社の決め手にもなりました。
長澤:
エンジニアの仕事をする上で、自分が常に正しい実装をできるとは言い切れません。ラクスルには自分一人で正解を探すのではなく、チームで議論しながらいいものを作っていく風土がありました。社会に出る前に、自分に合った環境や働き方についてより深く考えるきっかけとなる体験をさせてもらえたなと感じましたし、ラクスルで働くイメージを持つことができたと思います。
ラクスルの選考は、自らを振り返り、業務への解像度を高める絶好の機会
——皆さんが入社後にどのような仕事をしているのか、そしてこれから取り組みたいことを教えてください。
浅田:
ノバセルで、広告代理店の業務を支援するメディアプランナーツールの開発をしています。サーバーサイドエンジニアとして入社しましたが、今後フロントエンド、サーバーサイドと、肩書を問わずに技術を身につけ貢献していきたいと思っています。
入社して、課題解決のためにどのようなアプローチをするべきか、自分は引き出しの数がまだまだ足りないと痛感しました。多角的な思考のもと、あらゆる打ち手を実行できるようなフルスタックエンジニアへと成長したいですね。
堀崎:
私はハコベルで、配送コストを最小限に抑えて業務スピードの向上につながるような配車計画システムの最適化に取り組んでいます。
プロダクトや事業のグロースにも強い関心があるので、まずはエンジニアとしてスキルを高めながら、とにかくいろいろなことに挑戦していきたいです。
長澤:
ダンボールワンのECサイト構築を担当しています。その中でも注力しているのが、より商品の比較検討をしやすくするなど、お客様の購入体験を向上させるための取り組みです。単にUIを改善するだけでなく、プロダクトが抱える技術的負債を解消したり、購入体験が向上するような新たな技術を取り入れたりすることも、大切な使命だと考えています。
ラクスルグループは、エンジニア同士の交流が活発なので、今後も連携しながらユーザーに良いプロダクトを届けていきたいと考えています。
——最後に、皆さんから学生に向けて一言お願いします。
浅田:
ワークサンプルテストはしっかりと準備をして臨むことが大切だと思います。私や他の二人が話していたように、正解のコードを導き出すというよりは「なぜこのように実装したのか」を論理的に説明できるようにするといいのではないでしょうか。
今、私はラクスルで働いていて、自分がやりたいことに100%チャレンジできていると感じています。挑戦する機会を得たい方や明確に実現したいことがある方にとっては本当に良い環境だと思うので、皆さんにもラクスルを好きになってもらえたら嬉しいです。
堀崎:
ワークサンプルテストには決められた正解というものはありません。日々の仕事においても、同じことが言えます。だからこそ、レビュー会でのディスカッションを通じて、より良いものを作っていこうとする意識で取り組んでもらえるといいのではないかと思います。
私のように最初は「面倒くさいな」と感じても、ラクスルの選考はエンジニアという仕事への理解が深まる絶好の機会でもあるので、ぜひ挑戦してみてください!
長澤:
実際に体験してみて、ワークサンプルテストは自分が普段どのような思考でコードを書いているのかに向き合える良いきっかけになったと感じています。コーディングを振り返る機会はなかなかないので、自己成長にもつながるはずです。
ラクスルは、自分の意志を持って仕事に向き合う方が楽しく働ける環境です。少しでも興味があれば、ワークサンプルテストや選考にぜひ進んでみてほしいなと思います。
高見澤(人事):
自分の書いたコードにフィードバックをもらうことに対して「厳しい指摘をされるのでは」「これだけで合否を判断されるのでは」と不安に感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、新卒社員の皆さんが話してくれたように、ラクスルのワークサンプルテストや選考は、これからエンジニアとして活躍される上で、実りのある体験やフィードバックを提供できると思っています。迷っていらっしゃる方にも、まずはぜひ受けていただきたいですね。皆さんのエントリーをお待ちしています!
*:コーディング課題の内容は、現時点のものです。
今後変更の可能性もございますので、予めご了承ください。