ラクスルには、会社の成長と共に“変化”を楽しめる環境がある。勤続10年メンバー対談
ハコベル株式会社
吉岡 渉
Wataru Yoshioka
2012年4月、ラクスルに新卒入社。印刷ECのローンチに向けた開発や商材追加・パートナー会社との発注API連携・ポスティングの開発などに従事した後、2016年にハコベルへ異動。ハコベルコネクトの立ち上げに携わったほか、モバイルアプリやスマート依頼機能を制作してきた。現在は、配送計画の最適化・自動化プロジェクトを担当中。
ラクスル事業本部/オペレーション統括/DTP部/印刷DTP企画G
小川 望
Nozomi Ogawa
2012年7月、派遣社員としてラクスルに入社。CS/DTPの専任担当を経て、同年11月より直接雇用へ。その後、DTPのSVとして採用・シフト調整・メンバーマネジメントや、CSからのエスカレ対応・補償判断などを担当。以降、組織が拡大するなかで、DTP部の統括SVとしてSVのマネジメント・評価・採用・新規サービスの受け入れに従事してきた。現在は、DTP部印刷DTP企画グループ/業務デザイナーというポジションで、新規サービスをDTP内で受け入れていくための業務設計やリリースまでの進行管理などを担当している。
2022年、ラクスルグループで初めて、2名の社員が勤続10年を迎えました。これに合わせて、福利厚生制度「カナエル(KanaL)」のなかに「長期勤続祝い褒賞金制度」を新設したほか、社内でお祝いの冊子を制作したりミニイベントを開催したりしてきました。
本記事では、勤続10年の社員2名に対談形式でインタビューを実施。ラクスルとの出会いや10年間の振り返り、今後の抱負を語っています。
創業期のスタートアップに感じた「事業の手触り感」と「未知のワクワク感」に惹かれて
——まず、2人にラクスル入社の経緯を伺いたいと思います。吉岡さんは、2012年4月に新卒1号として入社したんですよね。
吉岡:
実は、卒業後は大学院への進学が決まっていたんです。大学4年生の夏に、「プログラミングができる人を探しているらしい」と、友人から紹介されたのがラクスルのインターンでした。大学での専攻は工学系だったのですが、授業でプログラミングに触れることもあったので興味を持ち、挑戦してみようと思ったんです。
社内では、タスクを切り出して渡されるというよりも、自分でやるべきことを探す姿勢を求められました。インターンながら大きな裁量を持たせてもらえるのが純粋に楽しくて「卒業後もここで働きたい」と、進路を変更して入社を決めました。
大学院に行くつもりだった人間が、入社を決めた当時社員が2名しかいなかったスタートアップに入るなんて、客観的に見ると「何を考えているんだ」と思われるかもしれません。ですが、ラクスルは当時から「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」というビジョンを掲げていて、一緒に挑戦してみたくなったんです。
——小川さんは、2012年11月に中途入社でラクスルへジョインされています。ラクスルとはどのようにして出会ったのでしょうか?
小川:
私はこれまで、大手から小規模のオーナー企業まで、さまざまな印刷会社でDTPに関わる仕事をしてきました。途中で3年ほど印刷業界から離れていたのですが、またDTPの仕事がしたいと転職活動を始めたタイミングで出会ったのがラクスルだったんです。お世話になっていた派遣会社から紹介いただき、最初は派遣社員として入社しました。
当時のラクスルはまだ印刷ECサイトをリリースする前で、面談の前に会社のウェブサイトを見ても「何の会社かよくわからないな…」というのが率直な第一印象でした(笑)。
——少し不安を覚えてしまいそうな状況ですが、なぜ入社を決めたのかが気になります。
小川:
よくわからないながらも、だからこそ何か新しいことに触れられるワクワク感があって、単純に「面白そう!」と思ったんです。
紙媒体がどんどん減りつつある世の中で、ネット印刷の事業に取り組み、印刷業界全体を良くしようとしている。そんな皆さんと一緒に働いてみたいと、ほぼ直感で決めました。この選択は正しかったなと、今でも思っています。
スタートアップで働くのは初めてでしたが、「自分がこの事業に関われている」という実感を得られるのが楽しいなと感じましたね。私にはこういった環境が合っているのだと気づき、3か月後には直接雇用となって現在に至ります。
挑戦と変化に富んだ10年間を振り返り、改めて考える「ラクスルに居続ける理由」
——ラクスル入社後から今までを振り返って、印象的だった出来事を教えてください。
吉岡:
2012年に新卒入社して最初に関わったのは、印刷ECのローンチに向けた開発でした。その年の8月にベータ版がリリースされたので、入社早々から大きなチャレンジをさせてもらえたと思います。ローンチ後は、パートナー印刷会社との発注API連携・ポスティングサービスなどの開発にも携わりました。
最も転機になったのは、2016年に、当時はまだラクスル社の一事業部門であったハコベルに移ったことです。
メンターの先輩からたくさんのことを教わり、その方が卒業された後は、自分が実質的な開発リーダーとしてジュニアチームメンバーを引っ張っていく立場になりました。この経験が、自分を成長させてくれましたね。
2019年にリリースした一般貨物手配サービス「ハコベルコネクト(現・ハコベル運送手配PLUS)」立ち上げの際は、手探りながらもチームで一体感を持ちながらリリースまでたどり着けたのが思い出深いです。
その後は、モバイルアプリや配車依頼が自動化できる新機能「スマート依頼」の開発を手がけたほか、ここ1年半ほどは配送計画の最適化・自動化のプロジェクトを担当していました。振り返ると、とにかくいろいろなチャレンジをさせてもらえた10年間だったと思います。
小川:
私も、この10年間でDTPの組織が成長するとともに、さまざまな役割を任せてもらいました。印刷のデータチェック作業がメインだったところから、次第にメンバーのマネジメントをおこなう立場に移っていったんです。
DTPチームのSVとして、メンバーの採用・シフト調整やマネジメント、お客様からのお問い合わせの二次対応などを担当するようになりました。ラクスルに入社するまで、マネジメント業務の経験はほぼゼロ。最初は「私に務まるのだろうか」という不安も大きかったですが、結果としてすごく良い経験をさせてもらったなと思います。
それまではDTPオペレーターとして「いかに印刷物を納期に間に合わせるか」「修正をどれだけ迅速におこなえるか」など、“モノ”に向き合う場面が多かったのですが、SVになってからは“人”に向き合う時間が格段に増えたんです。
メンバーは日頃、どんなことを考えながら仕事しているんだろう。どういうフィードバックをすればより力を発揮してもらえるだろうか。今までとは違う視点で仕事を捉えることで、得るものがたくさんありました。
現在は、DTP部内の印刷DTP企画グループ/業務デザイナーとして、新規サービスの業務設計やリリースまでの進行管理など、“サービス”に向き合う日々を送っています。11年目も、新鮮な気持ちで仕事を楽しめていると感じますね。
——率直にお聞きしたいのですが、2人とも、今まで転職を考えたことはなかったのでしょうか?
吉岡:
実は、2回ありました。いずれも、開発したサービスが軌道に乗り始め、業務にも慣れてきたところで「自分の成長が止まっているかも」と感じたタイミングでした。ハコベルに異動したのは、当時定期的におこなっていたCEOの松本さんとの1on1の場で直接相談したのがきっかけだったんです。
「ハコベルコネクト」のリリース後にも転職を考えましたが、今後はよりモダンな技術も取り入れてマイクロサービス化を進めて行く方針が決まったことから、引き続きその挑戦をしたいと思い、現在に至ります。
ラクスルグループ全体が新たなチャレンジを続けているからこそ、手を挙げれば個人の挑戦機会もどんどん増やせる。成長し続けられる環境があるから、この10年もあっという間だったなと感じます。
小川:
私は、仕事が大変なときに辞めようと思ったことは数え切れないほどあります…(笑)。どうして続けてこられたのか考えてみると、やっぱり第一に、ラクスルにいる仲間が大好きだということが大きいですね。人が良く穏やかな仲間たちと話すうちに、「辞めてやる」というネガティブな感情が無くなっていくんですよね。
また、印刷業界やDTPという仕事が好きで、その気持ちも原動力になっていると思います。DTPを取り巻くツールや環境は日々進化しているので、そういった変化の真っただ中にいられるのが楽しいんですよね。
それだけではなく、ラクスルでは新しく何かを創り上げていく「0→1」のプロセスをたくさん体験できます。いつも部署を越えて意見交換をしながらサービスの改善に取り組んでいますが、自分の中になかった考え方や発想に触れたときに、学びがあって楽しいなと感じます。
メンバーと対等に意見交換しながら、ビジョン達成にまっすぐ向き合える
——2人にとって、ラクスルで働く魅力はどんなところにありますか?
小川:
ラクスルで一緒に働く人たちとの関係性が、とてもフラットだと感じられるところです。“上下関係”の概念が良い意味でなく、年次や役職にかかわらず、お互いに敬意を持って会話できるんですよね。ちょっとした相談もしやすいので助かっています。
吉岡:
小川さんと似ているのですが、働いていて“理不尽”だと感じることがまったくないんです。もし、事業や開発における目的や方向性が見えなければ「なぜ今この仕事をやらなければいけないのか」と、腑に落ちない部分も出てきてしまうかもしれません。
その点、ラクスルでもハコベルでも、意思決定の基準はすべて「お客様のため」が軸になっています。たとえ少し方向転換するときでも、ユーザーインタビューやさまざまなデータに基づいて合理的に示してくれるから腹落ちできるし、まっすぐにやるべきことに向き合えるのだと思います。
——今後の抱負を教えてください。
小川:
現在は業務デザイナーとして、新たなミッションに挑戦しています。新サービスのリリースに向けて、プロダクトサイドの人たちと会話しながらDTPのフローを構築して、多くのお客様に良いサービスを届けたいですね。私がこれまでに培ってきた経験を活かして、関わるすべての人たちに貢献していきたいです。
吉岡:
ハコベルは2015年の事業立ち上げ以来、着実に成長を続けてきました。その成果を実感しつつある一方で、まだまだ物流業界全体を見渡せば伸びしろが大きいのが現状です。
働き方改革関連法の試行にともない、トラックドライバーの人材不足が深刻化する2024年問題も間近に控えているなか、煩雑な配車手続きや荷主様・運送会社様のマッチングを引き受けて、この課題を解決していきたいと考えています。
ハコベルが掲げる「物流の『次』を発明する」というミッションの通り、物流業界を良い方向に変革できる新たなサービスをどんどん生み出していきたいですね。
——最後に、候補者の方へメッセージをお願いします!
小川:
SV時代に、採用面接の場で候補者の方によく伝えていたのが、「会社や事業の変化とそのスピード感を楽しめる人であれば、ラクスルはとっても良い環境だと思います」ということです。
さまざまなフェーズのラクスルを経験してきたからこそ、そして私自身もたくさんの失敗をしてきたからこそ、今の業務に活かせていると感じます。「ただ10年間在籍しているだけの人」にならないよう、新しいことにもチャレンジし続けたいと思います。
吉岡:
プロダクトの存在意義は、突き詰めると、ユーザーの方の不便や課題を解消するためにあるのだと思います。
ラクスルが掲げる「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」というビジョンの通り、誰かの課題を改善するために仕事をすることが楽しいと感じる人と、ぜひ一緒に働きたいなと思います。どんどん新しいことにチャレンジしたい方には絶好の環境だと、自信を持って言えます!