
目指すは「テレビCMの民主化」。そのために一番の顧客課題に正面から向き合う。
ノバセル事業本部 プロダクト開発部長
石渡 高志 / Takashi Ishiwata
これまで10数年間、スタートアップや新組織のプロダクトを中心に、エンジニアやPdM(プロダクトマネージャー)として従事。その中でも、映像配信(ストリーミング)や、映像制作関連事業の経験が多かったことから、立ち上げ当初のラクスルのテレビCM事業へ参画。現在はは、これまでの知見をベースにテレビCM事業の、プロダクトマネージャーとして活躍。
「テレビCMの民主化」というビジョンとそれを成し遂げられる組織に共感
前職でPdMをしていた際、営業先の一社がラクスルで、当時のテレビCM事業のメンバーと、スピード感や志向性が合い飲みに行ったのがきっかけです。
これまでのキャリアで映像関連の事業が多く、自ずと広告領域の課題感も知っていたので、「テレビCMの民主化」というビジョンが刺さりました。実は前職への思いやタイミングもあり、この時は入社せずに1年後に入社しています。
再会した時に思った事は「本当にやってる」です。1年の間にビジョンは変えず、事業を立ち上げながら、プロダクト含む長期に投資し、的確な人材を採用して、事業体はそれに合わせて柔軟に変化させスケールさせていた。これはスタートアップのPdMが必ず向き合う事でもあり踠いてきた事なので、それを美しく実行するテレビCM事業への驚嘆が「本当にやってる」です。
柔軟で自由なチームが真摯にプロダクトに向き合っている
現在のプロダクトチームは7人で一言で表すと柔軟です。中期的なロードマップを引く役割は私が負っていますが、正直ゼロイチの段階で、自分含め組織の顧客や市場に対する解像度は日々急激に上がりますし、それ踏まえ途中で変える事もあります。そんな中、都度柔軟に考え方を変えプロダクトに向き合い意見や示唆をしてくれるチームには助けられてばかりですし、このフェーズに向いているチームだと思ってますし、このチームでやれている事を誇りに思っています。
働き方は、みんなで議論をするスタイルで会話が多いのですが、良い意味で友達感覚ではなく、プロ意識が高いスポーツチームの様です。かと言ってドライではなく、日々関西出身のエンジニアがボケて、みんなが突っ込んだりしてます。なお、私はボケを全てスルーするというキャラ設定です。

顧客の一番の課題に向き合いたいと始めた、新規プロダクト
入社直後、30社ほどのユーザーに課題発見とアイデアの検証の為に、インタビューに回った時期がありました。ある方の話が印象的で「広告として価値があると思っているのに効果が見えない。事業に責任を持つものとして見えないものに投資はできない」と強く言われ、似た様な事を指摘する顧客も沢山居ました。
とても当たり前の事です。一方で当時プロダクトが効果に向き合おうとしていたかと言われるとNOでした。なんで一番の課題に対して向き合わないのか、テクノロジーが得意な領域なのにと思い、競合?、スキルセット?など色々と調べ考えたのですが、向き合わない理由が思い当たらず、効果に纏わるアイデアに絞り、様々な方に壁打ちをしてもらい、出来たのが今進めているプロダクトです。
まだ、α版で0が0.1になった程度ですが、利用したいと言ってくれる顧客も多く居て、率直に嬉しいですし、責任も感じています。
ラクスルのビジョンは秀逸で働き易い
これまで、スタートアップで働いていた事が多く、ビジョンが自分たちの発想や行動を縛ってしまうことがあると感じていました。その点、ラクスルが掲げる「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」は、とても秀逸なビジョンだと思っています。
言葉の通り、世界がもっと良くなる様に仕組みを変えなさい。としか伝えておらず、自分たちの発想や行動を何ひとつ縛っていない。しかし、向かうべき旗は仕組みから変えろと至って明確。
「テレビCMの民主化」という壮大な事業ビジョンも、広告という世界をどう良くしたいかに対して明確ですが、一切制限されることがありません。ビジョンの言葉選びが的確なので進み易いと感じています。
目指すのはシンプル、テレビCMの民主化を成し遂げる
今後、目指しているのはシンプルで「テレビCMの民主化」を成し遂げる事で、直近は今のプロダクトを1、10にしていく事が最大のミッションです。また、これまで映像制作や広告業界、それらを流す映像配信に関わってきた事もあり、サプライヤーや業界などに対しての想いも強いので、今後はサプライヤー側にも価値を提供していきたいです。
あと、テレビCM事業は社内スタートアップの様な感じなので、ロジカルさや冷静さはある前提で、この事業に狂って楽しんで、200%くらいの力を注いでいる人物で居続け、PdMという、役割に縛られずに動き回りたいと思ってます。そうする事で自身の解像度も上りますし、我々の事業は、まだまだ小さなスタートアップで、個人的にはスタートアップが立ち上がるのに、とても重要な感覚だと思ってます。

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