ハコベル事業本部 軽貨物カーゴ部長
石川 瞬
Shun Ishikawa
高校卒業後、ドライバー経験を経て運行管理者に。自社ドライバー50名のマネジメントの傍ら、利用運送事業の売上を5年間で5倍にまで成長させる。10年間にわたる運送業界での幅広い知見と経験を携え、2016年5月にラクスル入社。ハコベルの軽貨物カーゴ事業の責任者として運送会社と荷主企業からの絶大なる信頼を集める。
これまでのキャリア
車を見るのも、いじるのも、運転するのも大好きで、子供の頃から将来は車に携わる仕事がしたいと思っていました。高校卒業後、念願のトラックドライバーとなり、大卒初任給の2~3倍は稼いでました。ドライバーってやればやるだけ稼げるんですよ。ただ、長い目で将来を見たときにこの働き方は続けられないと思い、入社4年目にマネジメントに転身しました。
運行管理者となり、父親ほども年の離れたドライバーのマネジメントを担うことに。ただ、まだ20歳そこそこの若造からあれこれ指示されるというのは、年輩ドライバーからするとあまり面白いことではありません。若さゆえ、いろんな衝突や葛藤がありましたが、自分自身も成長し、最終的にはドライバーからも荷主からも信頼を得ることができ、会社の売上の4割をつくれるほどの稼ぎ頭になりました。
転職を決めた理由
指名で荷物を委託してくれる企業もたくさんあったのですが、運行管理者はそれを運んでくれるドライバーを手配するのが仕事。自分が責任を持って荷物を届けられるわけではなく、仕事のあり方や業界の慣習に対して疑問を持ち始めたとき、たまたま物流専門紙で「ハコベル」の記事を見かけて「これだ!」と思いました。自分の業界知見と、ラクスルが築いてきたITの知見を掛け合わせたら、業界に対する悶々とした思いを「ハコベル」として昇華できるという確信があったんです。このサービスを形にして、自分の社会人経験を築いてくれた大好きなトラック物流業界へ恩返しがしたいと伝えると、お世話になった社長も快く送り出してくれました。そのことは、今でも感謝しています。
ラクスルでの仕事
3人目のハコベルメンバーとして入社し、セールスを担当することに。売上をつくるということはもちろんのこと、運送会社や荷主企業のリアルな声に耳を傾け、それをチームにフィードバックすることを積み重ねる日々を送りました。
最初は決して大きくなかった売上も半年~1年でかなりの数字をつくれるようになったのですが、そこで1つの壁にぶち当たりました。実はその数字は私自身への依存度が高いものだったのです。普通であればそれで問題ないのですが、ラクスルは「仕組みを変えて、世界を良くする」会社です。そこで、再現性のあるセールスの仕組みをつくることを次のチャレンジと位置づけ、色々な人の力を借りながら営業の型作りに取り組みました。CEOの松本にも手伝ってもらいながら、毎日必死でしたね。そのかいもあって、軽貨物事業の成長角度を上げることができ、今日に至っています。
その後一般貨物事業のオペレータ採用を担当したのち、再び今は軽貨物事業の責任者を再び務めています。事業として数字を立てていくこととそれを仕組化することのバランス、今でもそれを強く意識しています。
ラクスルについて
とにかく異能多能でどのメンバーも心の底から尊敬でき、一緒に仕事ができることを誇りに思えます。中でも、自分の価値観を大きく覆してくれたのがプロダクトオーナーの宮武は大きな存在です。1つ年下の彼が持つ、ビジネススキル、視野の広さ、考え方、すべてにおいて「こいつはんぱねー!!」と。年齢に関係なくそんな風に思える人にはこれまで会ったことがなかったので、自分より短い人生の中で、自分よりいろんな体験をしているんだと思うと、自分がちょっと恥ずかしくなりました。自分自身のバリューについても真剣に考えるようになり、日々いい意味で刺激やプレッシャーをもらっています。
今後について
世の中にはたくさんの「ドライバー職」がありますが、その中でもトラックドライバーは子供のなりたい職業として最下位。日本は道路がきれいに整備をされているのでトラック物流が日本のインフラの9割を占めているにもかかわらず、残念ですよね。でも業界が変われば、トラックドライバーがパイロットや車掌さん、船長さんより「かっこいい」と思われる職業になるかもしれないし、そうしていきたい。それほどハコベルに賭けています。だから「ハコベル」の素晴らしさを誰よりも理解し、愛しているのは、唯一の業界出身者である自分だという自負があります!今後は自らが「将軍」として、業界を変えていくチーム全体を最前線で引っ張り鼓舞する存在を担っていきたいと思います。

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