ラクスル事業本部 RIU開発G マネージャー
姜 信徳
Shindeok Kang
韓国の大学を卒業後、韓国で実施されていたITエンジニア育成プログラムを通じて日本語とプログラミングを学んだ後、来日。SEやSIer開発などを経験し、大手インターネット企業や大手ポータル企業でフロントエンド開発・メディア事業開発に携わる。2019年5月、ラクスルに入社。
幅広い開発業務によって得た“経験値”
日本への興味があったこと、大学卒業時に韓国は就職難だったことから、日本企業への就職を支援するITエンジニア育成プログラムに参加し、日本語とプログラミングを学びました。
2007年に日本にわたり、SES企業で4年ほど派遣SEを、SIer企業で2年ほど社内開発に携わりました。その間、JAVAやC#、C++、C、Perlなど色々な言語を使いましたが、それらの経験が今でも役立っていると感じています。
その後、大手インターネット企業でWebサイトのフロントエンド開発や、大手ポータル企業でメディア事業開発を経験し、キャリアを積んできました。
業務内容に関しても、フロントエンドという言葉がなかった時代からエンジニアとして働いていたため、UI/UXからサーバサイドまであらゆることをやっていたことで、広い視野と経験値を得られました。エンジニアリングマネージャーをするには色々な技術力が必要ですが、これまでの経験がすべて役立っていると思います。

ラクスルに転職したのは、色々な意味で自分に合っていて、なおかつキャリアアップになると考えたからです。リクルーターから紹介されたのがきっかけでしたが、もともと水島(執行役員CPO)と一緒に働いていたことがあり、知っている人がいる安心感がありました。
面接でも社内カルチャーなどについて様々な話を聞きましたが、とにかく楽しそうに思えました。過去に勤めていた会社では企業規模が大きすぎて、自分の意見が通らず、やりたいことがすぐ実行できないというもどかしさがあったんです。
その点、ラクスルはエンジニアとして自分がリードしていける魅力と、アーリースタートアップよりも事業が安定しており、より自分が取り組みたいことに集中できるという適度な規模感が大きな魅力でした。
予想外に始まったマネージメント業務だが、やりがいは大きい
もともとラクスル入社を考えた時点では、エンジニアとして現場で活躍したいという意向がありました。でも入社面接で「マネージメントも期待しているから」と言われてしまい、言われたからには挑戦するしかない状態に……(笑)。
今はDMサービス開発やSEO改善の開発業務、UIフレームワークのメンテナンスなどと並行し、エンジニア12名をマネージメントしています。
自発的にスタートしたわけではないマネージメント業務でしたが、実際にやってみたら意外なほどやりがいを感じたんです。メンバーが前より活躍し始めるときは、とくにやりがいを感じる瞬間ですね。
個々が持つスキルも性格も違うので、それぞれに合わせて良いところを引き出したり、気持ちよく働けるように試行錯誤する毎日です。
ラクスルはまだまだ業務拡大中のフェーズであり、とにかく人が足りません。
私の入社時は2~3人だったフロントエンジニアは、現在は日本メンバー13人+ベトナムメンバー5人とグローバルに増員中です。増えてはいるものの、フロントエンドの強みをまだ十分に発揮できていないので、解像度を高くし、メンバーには細部をきちんと伝えていきたいと考えています。
異なる言語の使うメンバーが混じることで、新鮮な視野を得ることも

海外拠点メンバーと日本メンバーのコミュニケーションをいかに図るかが目下の課題です。
そもそもリモートワーク中心になってから、一緒にランチしたり、気軽に質問できるような会話、すなわちコミュニケーションが日本メンバー同士でも少なくなっており、あらゆる面で細かなフォローが必要だと感じています。
リモートワーク自体にはポジティブな捉え方をしていますが、一方でメンバー同士がリアルに会う機会も必要だと考えています。1 on 1を実施したり、Google MeetのJamboardなどを試すといった工夫は重ねていますが、それでもメンバーの意向を全ては拾えていないのではないかという不安が残っていますから……。
グローバルメンバーをまとめる上で大変なのは、ナレッジ共有とそのための翻訳です。DMサービスは関わるエンジニアもたくさんいる上に、ベトナムメンバーが多いため認識のずれが生じることもしばしばあります。
ですから、まずは仕様をしっかり日本語で整理し直してから英語に翻訳し、ミーティングするように心がけています。それだけ、これまでの国内メンバーのみの開発に関しては暗黙の了解が多かったんでしょうね。
グローバルチームで開発するためには単純に直訳するのではなく、その背景など補足情報が必要なのです。ベトナムメンバーはみんな英語ができるせいか、良いことも悪いこともストレートで積極的に伝えてくれます。
グローバル化を進める上でエンジニア同士の言語の壁はあるものの、それはマイナスだけではありません。例えばユーザーが文字列を入力する UI の開発では、日本語入力に対する不具合に対して、日本人が気付かない点をベトナムメンバーが気付いたこともあります。
そもそも漢字変換という作業がベトナム語にはないため、言語だけでなく行動パターンに関しても新鮮な目で細かくチェックしてもらえるんですね。異文化、異言語のメンバーが混じる良さは、日々感じています。
“学ぶこと”に抵抗のないエンジニアが欲しい
とはいえ、エンジニアも英語ができるに越したことはないでしょう。単純にメンバー同士のコミュニケーションがスムーズになりますから。
現時点で英語ができなくても、学べばいいんです。実際にラクスル入社後に英語を学んだという人も多いですし、会社が提供している英語教育プログラムもあるため、学習機会には恵まれていると思います。
とにかく学ぶことに関して抵抗がない人にとっては良い環境だと思います。

そしてもう一つ、事業目線を持てるエンジニアがもっと増えてほしいですね。
ラクスルはエンジニア中心で物事を進めるカルチャーを持っています。だからこそ個々が経営目線で問題意識を持って高い視座で開発に向き合わなければ、「解決策はあるものの、現実的なコストではない」といった事態を引き起こします。
ユーザー目線や委託先目線ももちろん大切なのですが、それだけではなく経営者に近い思考も併せ持った上で、自ら楽しく提案できる人、自分で考えて自分でものづくりができるメンバーに加わってほしいです。
ラクスルは優れた機能を提供することで、ユーザー・取引先・ラクスル全方向にメリットがあるサービスを目指しています。また、成功事例を積み上げ横展開や応用を図ることで、それまでになかった利便性も実現しています。
ものづくりを通じて社会的意義を感じたいエンジニアにとっては、非常にやりがいやチャンスの多い会社だと思うので、我こそはと思う方はどんどんチャレンジしてください!
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