
物流業界の課題解決と変革を担うプラットフォーマーとして、ハコベルが追求する提供価値
ハコベル株式会社 軽貨物事業部 部長
泉 憲悟
Kengo Izumi
東洋大学卒業後、父が営む飲食店に新卒入社し、ホールスタッフとして携わる。2年間勤務したのち、株式会社出前館にて15年間、営業・コールセンター・新規事業に従事。2022年にハコベルへ入社し、現在は軽貨物事業の部署でPL管理の役割を担っている。
物流×ITで価値を生み出すハコベルと自分のやりたいことが合致した
——ハコベル入社までの経歴を教えてください。
社会人としてのキャリアは、父が経営していた飲食店でのホールスタッフからはじまりました。就職活動はしたものの、小さな頃から父の仕事ぶりを見て育ったので「ゆくゆくは自分が店を継ぐだろう」という気持ちもあり、この道を選びました。
転機となったのは、勤め先の飲食店で大手グルメサイトを活用し始めたことでした。店がサイトに掲載されると、来客数や売り上げが一気に伸びたんです。インターネットの力と可能性を実感した原体験でしたね。
次第に、自らも飲食店の支援をする立場で働きたいと考えるようになり、「IT×飲食」の軸で転職活動を開始。そして出会ったのが、前職のデリバリーサイト運営会社です。新規営業にはじまり、大手チェーン店へのコンサルティングから、複数の新規事業立ち上げ、東日本エリアの統括まで、15年間にわたって幅広く携わりました。
特にやりがいを感じていたのは、コンサルティング業務です。単に自社のプラットフォームを利用いただくだけではなく、お客様である飲食店の売り上げをいかに最大化できるか。提案を1から考え、お客様に貢献できることが何より楽しかったですね。
——転職を考えたきっかけは何だったのでしょうか?
前職での経験を通じて、物流業界に興味を持ったのがきっかけです。
各飲食店様に対しては、配達エリアを拡大したり、柔軟でスピーディな配送手段を確立したりと、いかに物流網を提供できるかが売り上げを大きく左右します。そのなかで地元の配送業者の方々にはたくさんのご協力をいただき、地域の活性化にもつながると感じていました。
プラットフォームを通じて物流網を提供し、さまざまなお客様の支援ができるハコベルと出会ったときは、まさに自分の挑戦したい領域とぴったり合致する環境だと思いましたね。
——事業に対する関心に加えて、ハコベルへの入社の決め手となったポイントはありますか?
自分の発揮できる価値と、ハコベルで任せてもらえる役割が重なると実感できたのも決め手になりました。ラクスルの選考では、実際の業務を想定した課題に取り組む「ワークサンプルテスト」があります。ハコベルの現状を分析しつつ目指す未来への戦略を考えることで、自分がやるべきことの解像度が一段と高まりました。
また、作成した提案資料に対して「ぜひこの通りにやってみてほしい」とフィードバックをもらえたことも、裁量権の大きさを感じられて期待が膨らみましたね。

物流プラットフォームがもたらす利便性を、全国に伝えていきたい
——現在の仕事内容とミッションを教えてください。
ハコベルが提供しているサービスは主に2つあります。SaaS型の配送管理システムと運送マッチングプラットフォームです。私は後者の事業において、軽貨物と呼ばれる小口の配送手段をメインにしたマッチングサービスの責任者を務めています。
ハコベルが実現したいのは、荷主様とドライバー様、双方にとって第一想起される存在になること。現在、首都圏におけるシェアは高くなってきた一方で、地方の認知度向上にはまだまだ課題がたくさんある状況です。そのため、今後は営業力の強化によって、本格的な全国展開に踏み切りたいと考えています。
——全国展開に向けて、どのような取り組みをおこなっていくのでしょうか?
大きく分けて2つの施策に取り組んでいます。1つは、お取引先様の地方拠点へのアプローチを強化すること。そしてもう1つは、まだ出会えていない荷主様や運送会社様に対して、私たちの価値を正しく伝えていくことです。
物流業界では、いまだにIT活用が進んでいない領域も多く、配送の手続きが煩雑だったり、どの輸配送手段が最適なのかの判断が難しかったりと、アナログ作業が多いゆえの課題も多く存在しています。
実際に、問屋をはじめとする荷主様からは「ちょっとした小口の発送をどこにお願いすれば良いかわからず、商品を販売できなかった」というお悩みを聞くことがあります。そんなときこそ、運送会社様とのマッチングを柔軟におこなう私たちプラットフォームがお役に立てるチャンス。お客様の柔軟な選択に寄り添えるという価値を、これまで以上に広く訴求していけたらと考えています。
——お客様にとって、便利で新しい選択肢があることを伝えていく必要があるのですね。
業界全体が抱える課題として、ドライバーなど配送員の慢性的な人材不足があります。労働力人口が減少している日本において、「2024年問題」も相まって今後ますます深刻な問題になっていくことは間違いありません。ハコベルが荷主様と運送会社様との橋渡し役となって、お互いのニーズを叶える最適なマッチングを実現する意義は大きいと考えています。

形にとらわれない、真の価値提供を。ハコベルならではの挑戦機会
——泉さんが思うハコベルの魅力はどんなところにありますか?
自分の成果や貢献が、ダイレクトに事業と会社の成長へとつながる点に、この仕事の面白さを感じています。
私たちはBtoBの物流マッチングプラットフォームとしてNo.1のシェアを取ることができていますが、それに甘んじずにサービスの提供範囲をさらに広げていくつもりです。自分が生み出す数字が会社にもたらすインパクトを実感いただけると思います。
決まったフローに沿って仕事を進めるのではなく、どのようにお客様へ価値提供できるかを自分たちで考えながら形にしていける点も、一人ひとりの創造性と行動力が問われます。新しいことへの挑戦を楽しめる方にとっては、間違いなく絶好の環境を用意できますよ。
また、自ら発信すれば周りの人から惜しみなくサポートをもらえるのも大きな魅力です。意見を聞きたい人のカレンダーを確認し、空いている時間帯をさっと押さえてカジュアルに相談するのは当たり前。成果を出すために、メンバー同士で意見交換や議論をする文化が根付いているんですよね。
新しいアイデアに対して否定したりダメ出ししたりするのは簡単ですが、ハコベルにはそういった“評論家”タイプの人はいません。問題点の指摘だけではなく「こう改善すると良くなりそうだね」というところまでアドバイスをもらえるのはとてもありがたいです。
——現在、軽貨物事業部で積極的に採用を進めているのが、BizDevと営業のポジションです。2つの職種について、それぞれの仕事内容や魅力を教えてください。
BizDevには、日本の物流を変革し得る新規事業の戦略立案から推進・実行まで担っていただきます。プロセスが決まっていないなかで、いかに結果を出せるか。課題に対して自分の力で解決して事業をグロースさせた経験のある方なら、存分に力を発揮していただける環境です。
ハコベルは、2022年8月よりセイノーホールディングスとのジョイントベンチャーとして、ラクスルの一事業部門から独立しました。BtoB物流最大手のセイノーさんと手を組むことによって、より深く業界に入り込み、最先端の課題に取り組める面白さも味わえると思います。
営業は、新規顧客の拡大をメインミッションとして、事業成長を牽引いただく役割をお任せしたいです。新規営業と聞くと、「受注がゴール」というイメージを抱くかもしれません。その点、ハコベルでは、サービスの定着化支援までおこなっていただきます。お客様にしっかりと向き合える分、幅広い営業スキルを身につけることが可能です。
ハコベルは、自社の成長だけを目指しているわけではありません。物流業界全体を良くしていくという、大きな目標に向かってチャレンジしているところです。事業の主力メンバーとして活躍できる場をたくさん用意しているので、日本の物流を一緒に変革していく仲間とぜひ出会えたら嬉しいです。
