
フリーランスから企業へ転身、加藤一平のさらなる挑戦
ラクスル事業部 システム開発統括 Core Director
加藤一平
Ippei Kato
専修大学法学部卒業後、新卒でソフトウェア企業に入社。上場企業の受託開発を担う傍ら、マネジメントに従事。その後、フリーランスに転向し、エンジニアとして企業の開発業務を担当。2021年12月に業務委託でラクスルの開発チームに参画し、2022年7月から正式に入社。現在は、ラクスル事業の印刷・集客開発部長として、印刷・集客部門におけるエンジニア組織のマネジメントを務める。
入社の決め手は「技術力への信頼感」と「顧客価値に向き合う姿勢」
──転職活動をはじめたきっかけを教えてください。
大学卒業後、新卒でソフトウェア企業に入社し転職を経てその後フリーランスでエンジニアをしていました。以降、色々な企業の開発業務の受託をしたりしていましたね。そのようななかで、フリーランスから企業へ転身しようとした動機は、課題の大半は組織にあることが多く、その場合は社員として従事しないと課題解決をしていくことが難しい側面があったためです。
正直、フリーランスエンジニアとして、プログラムを書く仕事だけでも生活することはできたのですが、フリーランスで受託する責任範囲を超えて会社に深く入り込むことで見えてくる組織課題への対処に挑戦したいという思いが徐々に強まっていったのです。
そのような意識の中で次の仕事を探そうと考え、良い会社・チームがあればそこで働きたいという気持ちも持っていたところ、ラクスルでの仕事の機会を得て社員登用の話をいただいて入社を決めました。

──ラクスルへ入社した決め手は何ですか?
大きく2点あります。一つ目は、技術力に信頼をもてた点です。私はエンジニアには技術力が求められると考えています。業務委託で働いている間に、ラクスルエンジニアの作ってきたシステムのコードを読み、とてもきれいな設計でシステムが実装され、安定して稼働していたことに驚きました。自分で開発をした際にも意図を理解して改修を加えることが容易で、ラクスルの技術力の高さを感じました。「モノづくりに関してかなりしっかりしている会社だ」と、正社員としてジョインする前に知ることができたことも非常に大きかったです。
もう一つは、全ての社員が自社のビジネスや事業の顧客価値に対して真摯に向き合っている点です。基礎となる技術力をしっかり持ちつつ、プロダクトの顧客価値もきちんと意識する。この両輪のバランスを取ることは至難の業なのですが、ラクスルの社員と接する中で、一人ひとりがその両方を持ち合わせていると気付いたのです。これは今まで私が色んな会社を見てきた中でも、極めて特殊で素晴らしい組織だと感じました。組織的な課題も垣間見えましたが、課題の無い組織はないと思いますし、優秀な人が揃っていたので「ここでなら、間違いなくやりがいのある開発に従事できる」と確信できたことが入社の決め手ですね。
実際に入社してもその所感は変わらなかったので、確固たる技術力や社員の意識の高さが、ラクスルのカルチャーとして根付いていることがはっきりわかりました。

──いま、取り組んでいることは何ですか?
主に、開発組織・ビジネス組織の連携サポートです。
例えば、お互いがどのような意図を持って話しているのか、開発組織とビジネス組織の間で担当領域の違いもあることから、双方の意思疎通を図りながら、各チームリーダーが会社の現状のベースラインをしっかり持ち合わせた状態で定期的に会議を開き、プロジェクト推進をするためのサポートをしています。
今は開発スケジュールの管理体制の見直しに取り組んでいます。開発工程がクリアに定まっていないと、どうしてもスケジュール管理が曖昧になるため、実工程に関する開発計画の可視化や適切な管理の実現のための啓蒙に努めています。必要な情報は公開をして、関連部署とのコミュニケーションを円滑に進めるためにも次の行程を予測しながら業務を遂行できるように進めています。
「先を読む」マネジメントで、さらなる異能多彩な組織をつくりたい
──マネジメントで大切にしていることを教えてください。
チームメンバーに対して、早い段階で「このロールを担ってもらうことに期待しています」という期待値の会話をしておくことです。
私は「期待値調整」というキーワードをよく使いますが、ベクトルを先に合わせておくことによって、ギャップが生じた際に問題を特定して課題解決しやすくなったり、何かに迷った時の指標にもなったりすると考えています。また、「先を読む」ことは組織をあるべき姿に導くためにも重要なので、次に起こりうる課題を想定し先手を打つなど、先々を想定したマネジメントを心がけています。
ラクスルでは年齢・性別など関係なく、能力・成果で評価する意識が会社全体に浸透し、社内文化としてそれが根付いてます。新卒入社6年目でCTOを務めたり、1・2年目からチームの中心人物になっているケースも珍しくなく、働きやすさの一つとしてマネジメントのしやすさという面でもとても良い環境だと思っています。
──ラクスルで今後チャレンジしたいことはありますか?
メンバーそれぞれの持ち味・強みを活かすことができる組織づくりにチャレンジしたいです。ラクスルのエンジニアの強みは、良いモノを作るためにそれぞれが高い解像度で開発と向き合っているところです。いい意味であまり口出しをせず、ただしケアを忘れない。軽く手綱を握るぐらいの感触でマネジメントをするスタイルが、この組織には一番合っていると思っています。
1人だと強みが弱みにかき消されて埋没しまいがちな面も、組織となって互いの苦手をカバーすることによって、個々の強みを最大限に発揮できるので、異なる強みを持った人が集まって互いの持ち味を活かすことができる異能多彩な組織にしていきたいです。
──最後に、一緒に働きたい人物像を教えてください。
いい意味で、ラクスルが向き合っている事業課題は沢山あります。課題解決に関心を持ち楽しんで取り組める人と働きたいですね。エンジニアの視点で考えることによって、事業への貢献・技術的な解決が望める部分が非常に多いため、そこに目を向けて行動できる人に入社いただけると嬉しいですね。
また、現在のラクスルには確かな技術力があり、プロジェクトに真摯に向き合っている人が大勢いますが、これからの組織づくり・マネジメントにも重きを置き、チームを率いて事業成長をドライブしたいと考えている人にもぜひ挑戦していただきたいです。
ちなみに私は京都在住で、基本的にはフルリモートで仕事をしております。チームメンバーの出社に合わせて月2回ぐらい目黒オフィスに出張という形で出社をし、メンバーも出社は週1日から2日ほどのハイブリットワークです。そのような環境で柔軟に働きたい方にも興味を持っていただけたら嬉しいです。
